不可思議彼女

群れが嫌いだと言い
周り等眼中に無くて
己の道を突き進む
嗚呼何て

「格好いいです」
「君、馬鹿？」
「はい」
「…」
「どうしたらそんなに自分を強く持てるんですか？」
「聞いてどうする気さ」
「後生の参考に」
「今から咬み殺されるかもしれないというのに？」
「私は今群れていないので大丈夫です!」
「僕の気分だよ、そんなの」
「へぇぇ」
「…君、分かってる？自分が今風前の灯火になってること」
「私の首元にある銀棒とかのことを仰ってるんですか？」
「うん」
「じゃあ、どうぞ！」
「は」
「もしかしたら貴方の強さがそれで分かるかも知れません！さあ、どうぞ！」
「変態？」
「違います、研究材料です。あ、ちょっとどこ行くんですか」
「君を咬み殺す気が失せた」
「待ってくださいー」
「ちょ、着いて来るな!」
「だが断る!」

不可思議彼女との攻防戦
(よーいどん！)