どうしてぼくらは双子なんだろう。 今までずっと地下に居て、バトルして、バチュルと遊んで、いつもみたいに、ノボリと一緒に居る。 ノボリは好き。でもぼくの好きは、ノボリには届いてないみたい。 「ノボリっ、」 「何ですクダリ」 「好き」 「はい、」 ほら、いっつもこんな感じ。 ノボリはわかってない。ぼくの好きがどの好きかが。 シャンデラにはキスするくせにぼくにはしてくれない。どうして。どうしてノボリ。ねぇ、ノボリ。 「ノボリ、」 ねぇ、 「好き…」 どうして 「…クダリ、」 どうして 「わたくし達は、双子のままでいましょう」 気付いていた。ノボリは、ぼくの好きに気付いていてくれた。 気付いていてくれた、それだけで嬉しいのに、どうしてかな。涙が止まらない。 噛んだ唇から赤が伝ったのがわかった。 遠くなる意識の中、ノボリがぼくに何か言ってる。 「クダリ、泣かないでくださいまし」 ごめんねノボリ、今ぼくはどうも、 「貴方は、いつもみたいに笑ってくださいまし」 笑えそうにない。 でも待ってる。 きみが、ぼくに――― 上下…か…?これ(´^ω^`) 題名『空想アリア』様より |