「不知火タン、ほっぺ突っついてもいい?」
「いいよー。あとで奢ってね☆」
「ドーナツで許してください」
不知火タンのほっぺを人差し指でつつく。暖かく……柔らかく……ふっくらとしていて……指がふんわりと包まれるように、白い肌に沈んで行く……たまらん。
「はふぅっ……この柔らかさ……あぁん……癖になるぅ……」
「相変わらずキンモー☆でもそれが曙海らしい」
「ね、ねえねえ、ほっぺ、スリスリしていい?」
「あとで奢ってね☆」
「食べ放題くらいなら……」
「いいよー」
「よっしゃいただきます」
不知火タンの顔を引き寄せて、その柔らかなほっぺに自分の頬をくっつける。不知火タンのはほっぺ、私のは頬。
「あふぅっ……すべすべぇっ……」
ツルツルすべすべツヤツヤ。マシュマロかと思うくらいの極上のほっぺ……! しかもお菓子の甘い匂いのおまけ付きやでぇ!
「はぁ、はぁ……し、不知火タン、ちゅっちゅしてもいい?」
「ヤダ」
笑みの消えた真顔だった。怖かった。