「喜界島さん」
「は、はいっ?」
喜界島さんは私に対してまだ少し人見知っているのか、きょどきょどした声と目で振り返った。
「ワンパフパフいくら?」
私は人差し指を立てる。
「は……はいっ?」
「パフパフ一回、いくらですか?」
「あ、あの……意味がわからないんだけど……」
「えーと。ほら。喜界島さんって生徒会も日給で働いてるでしょ? だからパフパフもお金でなんとかなるかなーって」
「パフパフって何?」
とぼけた動作で喜界島さんの首が傾ぐ。不安気な瞳が超かわいいいいいい!
「おっぱいに……」
――ここで私の記憶は途切れている。ただ、二つの足音がすごい勢いでこちらに近づいていたことだけは覚えていた。
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水泳部の先輩二人(と書いてお父さんと読む)は善吉一人より怖い気がする。もがなちゃんは迂闊に手が出せない。
あとおっぱい揉んだりするならめだかちゃんより他の子がいい。