「あうっ」
背中に突き刺るヒールは長身巨乳のめだかちゃんの体重がかかっている。
「こうか?」
「も、もっと! もっと強くお願いします……!」
「ふむ……なかなか手加減が難しいな」
淡々とした困惑の声。
メイド服のめだかちゃんはそれはもう偉そうで、メイドって普通は服従するものじゃん? おかえりなさいご主人様じゃん? そんなメイドに偉そうに踏んでもらうってつまりすごい屈辱プレイじゃん? いや、めだかちゃんがコスプレしてるだけだからまったく屈辱じゃなくて、むしろ靴の裏舐めさせてもらってもお礼を言うレベルなんだよね。っていうか私たちの業界ではご褒美です。
「だ、大丈夫だから! もっと攻撃的に、激しく……!」
「しかし……あまり力を込めたら……」
「平気です! 平気ですから! もっと! 辛辣に罵って! 激しく踏んでださいいいいいいい!!!!」
「妙な世界もあるものだな。……これがいいのか、豚め!」
めだかちゃんのヒールがゴリゴリと背中に食い込み、私の興奮は有頂天!
「ぶひいいいいい!!!!」
ゴキッ。
叫んだと同時に、背中から鈍い音がした。
………………
「背骨があああああああああ!!!! ……って、アレ?」
目覚めるとそこは教室でした。
「あひゃひゃひゃひゃ! 背骨がどーしたって?」
不知火タンがお腹を抱えて笑っていた。ああ、相変わらず撫で回したくなるほっぺた……。
「めだかちゃんに踏まれたら背骨が折れた夢を見た。なぜだろう。どこから夢だか、まったくわからないの……」
「あっひゃひゃひゃひゃひゃ! 殴られたところから夢だよ☆」
「なんだ。最初から夢か。めだかちゃんが来る前に、善吉に殴られたからなあ」