黒神めだかに母性を求めて
「めだかちゃん!」

「なんだ? 曙海同級生」

「昼休みなので乳首を吸わせて下さい!」

めだかちゃんがなんらかの反応を取る前に善吉の拳が飛んできて張り倒された。すげえ吹っ飛んだ。さすが部活荒らしなだけあるぜ……。

不知火タンは「あひゃひゃひゃひゃ」って心底愉快そうに笑った。あなたに笑いを提供できて、私、幸せ。守りたいその笑顔。戦士は名誉の戦死をしたよ。

「善吉、そりゃねえぜ。私は女の子だ」

真っ赤な顔の善吉は大げさに肩で息をしていた。

「どこの女子が昼休みに同級生のち……ちく……」

「ビーチク?」

「言うな! そして言わせんな! 恥ずかしい!」

「知るか」

男にセクハラしたって面白くもねーんだよks。

「乳首……乳首か……」

顎に手を当て、めだかちゃんはふぅむと考え込んだ。

めだかちゃんの発する乳首という単語は神々しく聞こえるな。耳が幸せだ。

「見せるのは全く構わないが、吸わせるとなると少々躊躇われるな……」

少々なのかよ。これは……いけるっ!!

「めだかちゃん! 私の話を聞いて下さい! 私はなぜこんなに歪んだ性癖を持ったのか? それは、私は幼少時から母の愛に恵まれず! 母性を求めているからなのです! 母性っ! それはおっぱい! 母性っ! それは授乳! 乳は出なくともその乳首を吸うだけで私の心は穏やかに満たされることでしょう!」

「ふざけんなっ!!」

やっぱり善吉の拳が飛んできた。今度は意識が遠のいた。

めだかちゃん、女の子を殴らないようにって、ちゃんと善吉を躾けておいてね。お願いします。



*****

昼休みなので……はBLの帯のネタ。昼休みと乳首は全くイコールにならないってやつ。


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