獣の恋 | ナノ
 *Five night-A

「俺の両親、父親が中間種で母親が重種なんだ」

 両親は政略でもなんでもなく、至って普通の恋愛結婚で自分たちは産まれた。お袋は自分が子供の頃に亡くなってしまったが、親父は操を立てて独身を貫いている。それこそ、まるで猿人のように一人の相手を思い続ける親父を斑らしくないと呆れ半分、そんな親父を見て育ったもんだから自分も一人の相手と家庭を築きたいと思うようになるのは仕方がない。なのに、そんな息子に子供を作れというんだからおかしな話すぎないかクソ親父。

「でもなぁ、そう思っても問題が色々あったわけだ」
「……半重種だからかね」
「そ、重種と中間種の間っていうのも結構苦労すんだぜ?」

 親が重種だというだけで周囲の目の色が変わる。それで中間種といえど半分以上重種の遺伝子を持っているとなれば周囲の反応なんてクラウスにだって想像ができるはず。案の定、ガキの俺の周りには産まれるかわからない重種に期待をかけて近づく輩が後を絶たなかった。
 お袋はそんな自分の身を危惧して死ぬ間際まで魂現を隠す方法を自分に叩き込んだ。普段は温厚なお袋も、そのときだけはスパルタ教官だった。子供心にクソババアなんて内心罵りもしたものの、今思えばお袋のスパルタ教育のおかげでこうして親父がブリーリングを行うまでは今までバレずに済んできた。あの厳しい特訓があったから今の自分がいる。そう思えば仏壇に飾ってあるお袋の写真立てに未だに頭が上がらない。

「……ナマオも、苦労したのだな」
「まあな」

 自分の方が苦労を強いられていただろうに、クラウスから心底同情の声がこぼれる。実のところ、半重種なのを隠してはいたが、美形美人が多い重種のお袋似の容姿なものだから昔はそれなりに遊んでいたというのは秘密にしておこう。遊びと結婚は別と考えていた当時のクソな自分を惚れた相手に知られるわけにはいかない。
 ひしひしと感じる視線に対して痛む良心に気づかぬ振りをして話を続ける。

「親父とお袋見て育ったら、猿人みたいに繁殖にこだわらずに好きな相手と結婚して、子供作って、笑いの絶えない家庭を作りたいって思ってたんだ」

 できれば自分の尻に引きながらも支えてくれる奥さん、子供はできたら二人、ローンに悲鳴上げるだろうが一軒家なんか建てて、そして子供が成人して家を出たら奥さんと二人で旅行に行くのだ。
 そんな未来計画を思い描いた。数少ない重種の友人に話して鼻で笑われた、ありきたりな、平々凡々な夢。それでも、自分にとって理想の家庭図だったのだ。

「それが無理だとわかったのは、彼女の浮気だった」

 結婚まで考えていた。こいつだったら、と決めて指輪も用意していた。けれど、突きつけられたのは別れて欲しいという言葉。

「浮気相手の子供を妊娠したから別れて欲しいっていわれた」

 仕事が忙しくてかまう時間がなかった、お互いいい年なのに自分から結婚の話題が出ない、自分のことを愛していないか不安なときに彼と出会った、彼女の自分を責める言い訳が右から左へ流れていく。
仕事が忙しかったのは彼女との将来のために、話題を出さなかったのは驚かせたかったから、結婚まで考えていたのだから愛していないわけがない。なにをいったところで彼女の心が自分からとっくに離れていたのは明白だった。だから無言を貫いたがそれが彼女の怒りに拍車をかけた。

「そしたら最後になんていったと思う? 『あんなにコンドームに穴空けたのに子供ができないなんて、あんた種なしなんじゃないの!』だってよ」

 背後でクラウスが言葉を失うのを察して笑いをかみ殺す。

「すげぇよな女って、結婚したいがために既成事実作ろうとすんだぜ? 俺はそんときあいつが別の生き物に見えたよ」

 彼女からすればそれだけ必死だったのだ、なのにどんなに既成事実を作ろうと試行錯誤しても子供が出来ない。自分に問題があったのではないかと思った矢先に浮気相手の子を妊娠だった。そこで問題なのは自分にあったのだと確信したらしい。

「彼女は君が半重種だというのは?」
「いわなかっただなこれが、プロポーズのときに打ち明けようと思ってた」

 半重種なんて肩書き抜きで自分を見て欲しくて、ずっと変え魂のまま彼女と付き合っていた。その時点でダメだったのかもしれない。しかし、打ち明けたところで未来は変わらなかっただろう。

「そこまでされて出来ないなんていわれちまったら検査受けるしかないだろ、んで行ってみたら案の定だ」


『残念ですが、貴方の体は精子を作りづらいようです』


「……それならば治療によって可能では」
「それは医者もいってた、でも可能性は限りなく0に近いんだと」

 そこで会話が途切れた。会話の代わりに腹に添えた手に力が籠もって一瞬息を詰める。笑い話として軽いノリでいったつもりが逆効果だったようだ。クラウスの心情が手に取るように分かってしまい、そっとクラウスの手に自分の手を重ねる。とんとんと軽く指で叩いて宥めれば強ばりが僅かに抜けた。

「だが、それだけがすべてではない」
「うん、そうだな……けど、さ」

 ぴちゃん。髪の毛から水滴が滴り落ちる。
 波紋が出来るのを眺めながら、途切れた言葉の続きを口にした。

「子供が出来るのが限りなく0に近い男と結婚したい女って一体どれだけいるんだろうな」

 ましてや斑類であれば、と付け足したのを最後に会話が途切れた。重苦しい沈黙が浴室内で静かに流れる。何度も奥歯を噛みしめる音が耳に入り、申し訳ない気持ちで目を閉じる。
 斑類の人口は年々減ってきているとどっかのニュースでいっていた。だからなのか、斑類に分類される人種は猿人以上に子孫を残すことを重視している。付き合ってた彼女もまた子供を一等欲しがっていた。欲しがって、望んだ結果があれだ。結局俺は斑類の本能に負けたのだ。

「そう思ったら一気に結婚願望なんてなくなったよな、別に独り身でもいいやって開き直れたからいいけど」

 決して子供が全てだとは思わない。思わないが、斑類社会からすれば自分は不適合者のレッテルを貼られるだろう。
 半重種であっても、子が出来ないとなれば価値はない。
 そんな相手に生涯寄り添ってくれる相手が現れるだろうか。
 一度考えればもう駄目だった。
 描いた夢が崩れていく音が数年経った今でも耳から離れない。
 斑類の性を呪ったのはあのときが初めてだ。

「家族には」
「いってねぇよ、いえるわけがない」

 親父が自分に期待をかけていたのは知っていた。母と同じ墓に入る気満々の親父だって斑類、やはり優秀な遺伝子は残したい。その期待を向けられていたからこそ、誰にも打ち明けることができなかった。幸い、姉が結婚したから血が絶える心配もない。安心して生涯独身を貫ける。どんな嘲笑を向けられようがこの秘密は墓場まで持っていこうと決めたのだ。

(その決意も、こいつのせいで無駄になっちまったけど)

 自分を後ろから抱きしめる男に意識を戻す。自分の秘密を暴いたくせに全く反応がない。否、反応がないのではなくどう反応すべきか迷っているのが正しいのかもしれない。おおげさにため息を吐き出して首を捻る。
 
「んで、人の秘密を暴いた感想はどうだ?」

 嫌味をたっぷり込めるのも忘れずに満面の笑みを振りまく。話したくなかったことを話させたのだ、これぐらいの仕返し許されるはずだ。
 地雷を踏んで焦ってるのか同情の目を向けているのか、予想を立てていたが相手が誰なのか失念していた。
 焦ってもいなければ同情の色もない、じっと変わらぬ表情で自分を見つめるクラウスと目が合う。想像していた反応と全く違ったのに反射的に身構えてしまう。

「な、なんだよ……いいたいことがあるならはっきりいえ」
「……大事な話を私に話してくれたこと、心から感謝する」
「お、おう」

 感謝を述べるあたりこいつらしい、これは慰めるパターンだなと体の力を抜く。きっと賢明に自分を元気付けようとするのだろうと凝視するクラウスの瞳に居心地の悪さを覚えながらもクラウスの言葉を待つ。

「いま私が何を口にしてもナマオにとっては全て慰めと受け取られるだろう、だがこれだけはいわせてほしい」

 腰を回していた手が突如自分の両手を取る。すっぽりとクラウスの手に収まった両手はそのまま自分の胸に持っていかれた。今にも演説を始めようとする真剣な眼差しが本能的に危険を察知したが、止めるまえにクラウスが話し出すほうが早かった。

「子を残す残せないなどでナマオの魂元の美しさは変わらない」
「っ」
「君を初めてこの腕で抱いた日、あれほど美しいと思った獣は初めてだった。君の魂は繁殖程度で価値を決めるなど、君への冒涜といってもいい。それだけナマオの魂元は気高く、美しく、それでいて温かい。私はそんな君に出会えたことが誇りだと胸を張っていえる」

 言葉だけでならば、ただの慰めの言葉として受け取って話題を終わらせられた。だが、慰めにしては淡々と、けれど力強く言い切った。事実を口にしたまでの堂々とした態度がいともたやすく言葉を奪う。素直に言葉を受け入れるにはあまりにも誇張すぎて、それでいて迷いのない真っ直ぐすぎて脳が処理を追い付けていない。
 一体彼の何に琴線に触れてしまったのか、口数が多くない彼からは想像も出来ぬほど熱弁を振るう。置いてけぼりを食らってしまって止める隙を一切与えようとしないクラウスはいかに自分に素晴らしい人物かを語り続けた。顔の熱が上がってきているのは決して逆上せたわけではない。全部目の前の男のせいだ。

「だからどうか、自身を卑下するのはやめてほしい。君自身を卑下することは、君を誇りに思う私への侮辱と受け取らせてもらう」
「ぶじょく」
「うむ」

 力強く頷かれてしまうともうどうしたらいいか分からない。そんなどや顔で胸を張られても背中に逞しい胸筋が当たるだけだ。なにが悲しくてガチムチの大男に胸を当てられなければならないのか。
 そんなことよりいいたいことが山ほどある、ありすぎて何からいえばわからない。
 呆れとか、羞恥とか、照れとか、もうミキサーでかけられたみたいにぐっちゃぐっちゃになった感情が胸の内で暴れまくる。自分の手を握ったままの男の視線から逃げるように顔を伏せた。止めようにも体の震えが止まらず、さすがに様子がおかしいことに気がついたクラウスが心配そうに声をかけてくる。

「ナマオどうかしたのかね」 
「……ははっ」
「ナマオ?」
「はははっ、あー、無理、あんたほんと変わってるっ……あははははっ!」

 一度声に出してしまえば止まらなくなった。自分の笑い声が浴室に反響して響き渡る。
 決して楽しいわけじゃない、楽しくないけど笑えてくる。人間キャパオーバーすると笑いが出てしまうのだと身を持って知った。腹を抱えたいけれどクラウスに拘束されているせいで叶わないから握った手にぐりぐりと額を押しつける。無意味と分かってはいたがそうしないと足をばたつかせてしまうからだ。
 突然笑いだした自分にクラウスは呆気に取られていた。そりゃあ自信満々の演説を笑われたら誰だって驚くに決まっている。悪いとは思っていても笑いは一向に収まらず、呼吸困難にまで陥っている自分の背をクラウスが労るようにさすった。
 
「ナマオ、私の話はそんなに笑えるものだったのだろうか」
「ちがっ、ちがうんだクラウスっ……あはっ、なんつうか、びっくりしちゃってっ」
「……驚かせるつもりはなかったのだが」

 前を向いていて顔が見えずとも、声からして拗ねてしまったようだ。悪かったと何度も謝罪をし、再び体を倒してクラウスに預ける。いつのまにか笑いも収まっていた。背中越しからクラウスの心音が伝わり、混ざり合っていた感情も落ち着きを取り戻す。
 
「いまいっても信じてもらえるかわからないけどさ」

 おもむろに手を自分の方へ引き寄せると、クラウスの手も共にやってくる。離す気が全くないという意思表示が笑いを誘う。離さないのは手だけではない。胸の前まで持っていくと自分の手を閉じこめる男のものに額を押し当てた。

「俺も、クラウスが相手でよかった」
「っ」
「きっとほかの奴じゃこうもいかなかった。ありがとな、俺みたいないい年した野郎のためにブリーリングを引き受けてくれて」

 ナマオ、呼ばれるがままに顔を上げる。拘束していた手があっさりと離れていったと思いきや、今度は自分の顎に手を添えた。顎を掴んだ手に身を任せて横を向かされる。その先には、見慣れてしまったエメラレルドグリーンが視界を埋めた。何をしたいのかすぐに察した。
 口を開け、舌を外に出す。ぬるり、と舌先にクラウスの舌を押しつけられた。分厚い舌がまるで玩具で遊ぶかのように自分の舌と戯れる。ぴちゃぴちゃと自分たちから出る水音だけが浴室で響く。
 クラウスと普通にキスをするものならあの鋭利な牙が唇に当たってしまう。いつのまにか、舌同士でのキスが自分たちの間で当たり前になっていた。お互いに手慣れてしまっているあたり、それだけ回数を重ねたという事実に気恥ずかしさが湧く。
 互いに瞼を閉じず、目を合わせたまま舌を重ね続ける。いつくるか分からない終わりは、クラウスが離れたことによって唐突に終わりを告げた。互いの唾液が交じり合い、透明な糸となって二人の間を繋ぐ。距離が開けば呆気なく切れてしまったのが少しもったいなく感じて顎に伝った糸を舐め取る。

「……なあ」
「なんだろうか」
「さっきから、尻になんか当たってるんだけど」

 キスの最中、尻の間にちょうど収まっていたクラウスのがどんどん硬度が増していったのには気がついていた。触れずに無視するには自己主張が激しいそれを望み通り指摘してやると、クラウスは言葉を詰まらせて視線を泳がせる。

「……当てているのだ」
「ぶはっ」

 クラウスからの直球すぎるお誘いに吹き出す。巨乳の次はナニときたか。今度はおもしろいと感じて笑い出す自分にクラウスは強面三割り増しで恐ろしい形相で睨みつける。いつもなら怖がって逃げ出すのがところだが、笑いの渦に飲まれて腹筋崩壊を起こしている自分にはそれさえ笑いのツボだ。

「くはっ、こりゃまた紳士らしくない下品な誘い方だなおいっ」
「君が、ナマオがいったのではないか……『今日一日はただのクラウス・V・ラインヘルツとしてナマオとセックスしていればいい』と」
「いった、いったけどよっ……ひひっ、なんだよ当ててるとか、肉食系の女かよっ!」

 ヒイヒイと引き笑いを起こしていたら項に歯を立てられた。クラウスなりの抗議らしい。さっきのセクシャルな触れ合いではなくじゃれ合っている感覚だ。これでは本当に動物みたいだと思ってから自分たちが斑類だというのを思い出す。原始的な獣の本能と、人間の理性と、二つの狭間で自分たちは戯れる。いまの状況に酷く心地よさを覚えた。

「あんなにヤっておいてまだ足りないのか、俺を腹上死させる気かよ」
「……駄目だろうか」
「駄目っていったらやめてくれるのか?」
「……」

 素直すぎる反応に苦笑が漏れる。もう笑いっぱなしで表情筋と腹筋が痛い。これは明日全身筋肉痛なのは間違いない。腰と尻もバカになるのは免れないからもう考えるのはやめた。
 
「……仕方ねぇなー」

 渋々といった態度を装って了承すれば、クラウスの行動は早かった。両脇に手を差し込んだかと思いきや、そのまま前に倒して浴槽の縁に手をつけさせる。どうやら背後からの気分らしい。クラウスの望むままに手をついて、前を向いたままクラウスに話しかける。

「なあ、明日仕事あんのにそんなハッスルして大丈夫か」
「大丈夫だ、問題ない」

 某ゲームの名台詞をさらりといってのけたのに不覚にも感心してしまった。ここまでこの台詞が似合う男はゲームの登場人物以外いないだろう。 
 どうでもいいことを考えている間にクラウスが覆い被さってくる。隙間を作らぬようにぴったりと肌を合わせる。背中越しからの体温と、息づかいにパブロフの犬みたいに自分の息も荒くなっていく。自分と、できるはずのないガキを労るように腹を優しく撫でながら、項に軽く歯を当てる。人間の急所といってもいい場所を執拗に噛みつくのを好むのをこの一日の間で知った一つだ。甘く、それでいて逃がす気のない牙を突き立てられるたび、体の奥が疼いて仕方がない。舌打ちの代わりに熱をはらんだ吐息で胸中で悪態をつく。

(くそっ、こんなんじゃこの先ほかの奴と出来る気がしねぇっ)

 最高の雄に抱かれる喜びを知ってしまった体が他の奴で満足いくはずがない。最高の雄に巡り会ってしまった代償は幸福であり、不幸だった。
 クラウスの舌が背骨の筋を沿うように辿っていく。ああ、と口から漏れた声は吐き気がするほど甘ったるい。これではまるで盛りのついた猫そのものではないか。
 これはまた魂現晒すかもしれないと危惧したところで、先ほど、クラウスが自分に向けた言葉が頭の中で反芻する。

『子を残す残せないなどでナマオの魂元の美しさは変わらない』

 馬鹿なやつだと、笑い飛ばせばよかった。人が散々悩んできたというのに、空気の読まない重種様はいとも簡単に全て否定した。
 よくある慰めの言葉だ。だというのに、嬉しいと思ってしまう自分はなんて馬鹿なやつだろうと、笑ってしまえたらどんなに楽だったろうか。
 
(馬鹿だな、俺は……たかがブリーリングなのに、ここまで入れ込んじまうなんて)

 どんなに悪態をついたところでもう遅い。もう自分は戻れないところまで来てしまった。

(どうせ産むんだったら)

 あんた似の子が欲しかった。
 赤毛で、エメラルドグリーンの瞳、父親譲りの牙は控えめで。
 性格はできればクラウスに似てほしいがもう少し柔軟だといい。あと我儘にならないように躾もちゃんとしないと。
 そして、お前の父親はお前みたいに顔は怖かったが中身は面白いやつだったぞ、なんて話してやりたかった。

 ありえない未来の妄想にもう何度目かわからない笑みを作る。なのに、何故か視界が歪んだ。膜が張られたかのようにぼやけてなにも見えない。
 きっと、自分はこの日を死ぬまで忘れられないだろう。予感ではなく確信だった。
 一度瞬きをするとこぼれ落ちた雫が波打つ湯の渦へと消えていく。一滴二滴と落ちたのを最後に、全ての妄執を打ち消そうとクラウスとの情事に溺れた。


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