微かな光 | ナノ

(3/3)

あの後、私達第7班は場所を変えて班としての顔合わせをしていた。



「そうだな…まずは自己紹介をしてもらおう。
好きなもの嫌いなもの…将来の夢とか趣味とか…ま!そんなのだ」



先生の言葉によって自己紹介をすることになった。けど…



「あのさ!あのさ!それより先に先生自分のこと紹介してくれよ!」

「そうね…見た目ちょっと怪しいし」



…確かに初めてあった人はそう思うと思う。

実際私も最初は変な人って思っちゃったし…。



「あ…俺か?俺ははたけカカシって名前だ。好き嫌いをお前らに教える気はない!
将来の夢…って言われてもなぁ…ま!趣味は色々だ!」


「カカシ先生、それ自己紹介になってないよ…」

「結局分かったの名前だけじゃない…」



しかしその言葉を完全無視して話を進めていくカカシ先生。

ナルトの自己紹介から始まった。




「俺さ!俺さ!名前はうずまきナルト!好きなものはカップラーメン、もっと好きなのはイルカ先生におごってもらった一楽のラーメン!
嫌いなものはお湯を入れてからの3分間。将来の夢はァ火影を超す!ンでもって里の奴ら全員に俺の存在を認めさせてやるんだ!
趣味は…イタズラかな」



ナルトの自己紹介はラーメンの話が多かったけど…でも夢はすごくかっこいいと思う!
すごいなぁ……。



「(なかなか面白い成長をしたな、こいつ…)次!」

「名はうちはサスケ。嫌いなものならたくさんあるが好きなものは別にない。
それから…夢なんて言葉で終わらす気はないが野望はある!
一族の復興とある男を必ず…殺すことだ!」




サスケくんの自己紹介でみんなが静まった。


「(かっこいい…!)」
「(俺の事じゃないだろうな…)」
「(………やはりな…)」
「(一族の復興、か……)」


そう聞くと私も考えてしまう。

一族の復興…。
何度も願ったけどそれは叶わない。





「ユカリ…ユカリ!」

「え?」

「次はユカリの番だよ?」



カカシ先生に言われて私が最後の番なのだと気づく。
一回考えると止まんないんだよね…。



「名前は西条ユカリ!好きなものは甘いもの!嫌いなものは虫とすぐに決めつける人…。
で、将来の夢は強いくの一になる!絶対頑張るんだ」





そう、絶対に強くなる。

この意志は変わらないし、ずっと決めてた事。



絶対に。






「(なんかユカリちゃんってすごい…!)」
「(ユカリが強いくの一なら俺とライバルだな!)」
「(…………)」
「(昔と変わらないな、ユカリ…)
よし!自己紹介はそこまでだ。明日から任務をやるぞ」



カカシ先生がそう言うとみんなの目が変わった。
どんな任務なんだろう、と期待を膨らませているとその期待は一気になくなってしまった。




「…脱落率66%以上の超難関試験、サバイバル演習だ」



その場の空気が一気に凍った。

カカシ先生が相手でかなり難しいらしい。



難しくてもとにかく頑張ろう、そう決意して明日を迎えたのだった。





next




[前△] [しおり] [▽次]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -