日常編 | ナノ



おまけ



仕事してるときの話。



「ねぇ、杏。君は流に僕のこと何て言ったんだい?」

「え…」



雲雀さんは先ほどお兄ちゃんが言った、自分のことを私から聞いたということが気になってたようだ。




「それは…確か…」






「恐くて理不尽だけどかっこいい人、ねぇ…」



一方流は杏が校舎に入った後、そうつぶやいた。



「流さん、それ誰のことですか?」

「あぁ、前に杏が雲雀恭弥のことをそう言ってたんだよ」

「えぇっ、杏が!?雲雀さんのことそう思ってたんだ…」




ツナの質問にサラリと答える流。
ツナはどこかショックを受けたような表情だった。






「絶対言いません!」



何て言ったか思い出した私はそう言い張った。



「…何で」

「言いません!」

「言わないと咬み殺すよ」

「………ほら、雲雀さん。仕事がたまってるんですから頑張りましょう!」




ドォォオン


さりげなく話を反らした時、校庭から爆発音が聞こえた。

それが何の爆発なのかその時は知らなかったけど、上手く話から抜け出せたようだった。





「(あー、良かった…。“恐くて理不尽”ってのも言えないけど“かっこいい”なんてもっと言えない!)」

「(…今度また聞いてみよう)」



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