日常編 | ナノ



お昼時間になり、みんなでお弁当を食べる。

しかしA組のよくない噂ばかり流れている。


噂の内容はA組総大将のツナがB・C組の総大将を襲ったとのこと。
ツナがそんなことするはずないのに!




「ツナ、気にしない方が良いよ!」

「あ、ありがとう…」



そうは言ってもツナは周りからの目が気になるようだ。

その中でご飯を食べ続けていると、ある放送が入った。

どうやら棒倒しはA組対B・C合同チームにするらしい。



「ふーん、じゃあB・C組の総大将は僕がやるよ」

「ヒバリさん!!」

「(雲雀さん…?)!」


 
その時、B・C組の生徒達から雲雀、と言う名前が聞こえたのでその方を見てみると、なんと彼が棒の上に立っていたのだ。

そしてどうやら雲雀さんは総大将をやるらしい。



「杏」

「は、はい!」



B・C組側にからのこの距離で何故か雲雀さんの声が聞こえてしまった。
だから即座に反応する。


…でも、何だか良くない事が起こりそうな…。


そしてその予感は見事当たってしまう。




「僕の応援よろしく」

「…はい?いえ、私はA組ですけど」

「関係無いね。しないと咬み殺すから」

「(はいー!?)」



ああ、やっぱりあたった。

私はA組だ。
相手側の応援なんてするはずがない。
でも雲雀さん相手だとそうもならない。

…周りの人達が憐れみの視線を向けてきているのが分かった。




「が、頑張れ〜!ツナ…と雲雀さん。」



棒倒しが始まって仕方がなく両者を応援する私。
ちなみに雲雀さんを呼ぶときは小声である。

これなら文句あるまい!



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