そして風紀委員長さんは今度は武に攻撃をしている。
やめてって言ったのに…!
「っ何で!?今言ったじゃないですか!」
「杏、黙って。」
「………!」
風紀委員長さんに言われたその言葉は私の周りの温度を数度下げたんじゃないだろうか。 絶対従わなければならない、たった一言の言葉にそう感じられてしまった。
「3匹」
すぐに武も風紀委員長さんに攻撃され、倒れ込んでしまう。 するとタイミングよく倒れていたツナが目を覚まし、窓にいたリボーンによって死ぬ気状態になった。
「うおぉおぉっ!死ぬ気でお前を倒す!」
さすがツナだ。 風紀委員長さんと互角に戦っている。
そしてとどめの一発を決めた時、ついに殺気を買ってしまったようだ。
「そこまでだ。やっぱつえーな、お前」
「リボーン!」
それを止めたのはリボーンで、リボーンは風紀委員長さんの攻撃も止める。
やっぱり見た目はどんなに可愛くてもマフィアなんだなぁと実感させられた。
「おひらきだぞ」
その言葉を合図に爆弾を放ったリボーン。
煙がもくもくと空へと出ているだろう。 そんな煙もだんだんと消え始める。
え、嘘でしょ、どうして……
「あの赤ん坊何者だい?君なら知ってるだろ?」
どうしておひらきにしたのに私は応接室にいるの!
ツナ達はいない。
これはまさか私、置いてかれた…?
「ねぇ、聞いてる?」
「うわっ!」
私は思わず驚きの声をあげてしまった。 いきなり風紀委員長さんが目の前にいたのだから。 それほどまだ応接室にいることにショックなのか何なのか…。
だけどさっきより風紀委員長さんが怖くない…というより何だか楽しそうだ。
…何でだろう?
「あの…私帰っても良いですか?てか良いですよね?」
「何言ってるの、咬み殺されたいの?」
「と、ととんでもないっ!」
何で帰っちゃだめなの…。 だけどまた攻撃されるのは嫌だ。
このまま逃げようかな…そう考えていた時、 風紀委員長さんが興味を抱かせるようなことを言ってきた。
「君にすごく良い案があるんだけど」
良い案? それは一体なんだろう。
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