日常編 | ナノ



ガチャッ



「みんなー、クッキー持ってきたよ…!?」



部屋に戻るとツナ、武、獄…隼人に加えてリボーンと…見知らぬ女の子が一人。
誰だろう、すっごく可愛い!

その女の子と目が合うと、その子は目を輝かせながら言ってきた。



「はひっ!ベリープリティーな女の子です!
ツナさんのお友達ですか?」

「うん、そうだよ!あなたもそうなの?」

「ハルとツナさんは……。
はっ!いけないいけない、最近ツナさんの妄想をしてしまうんです」

「(やめてくれー!)」



何だかテンションが高い子だな。

…ツナが青ざめているのは気のせいだよね?




「そ、そうなんだ…。
ハルちゃんって言うの?私、柚木杏って言うの!よろしくね!」

「ハルは三浦ハルです!
杏ちゃんって名前までプリティーですね、よろしくです!」



そんなこんなで仲良くなれたハルちゃん。
つい最近ツナと知り合って、その時にツナに助けられてから惚れているらしい。

…これは応援しなきゃね!


それより疑問に思った事。



「何でハルちゃんが問題解いてるの?」



部屋に入った時にハルちゃんも一緒に勉強してたから驚いた。



「もうちょっとで解けますからね、杏ちゃん!」

「(ハルちゃん、答えになってないよ…。)」



ハルちゃんからの答えはなかったけど、ツナが教えてくれた。

ハルちゃんは緑中って言うエリート中学校に通ってるから私達が解けなかった問7も出来るんだって!すごいなぁ!


そう思った3時間後。



「ごめんなさい!わかりませんー!」



この場の空気が重くなってしまった。








その後、色々な策を練った私達。

とりあえず大人の人を呼ぶことになり、ハルちゃんがビアンキを呼んだり。
…そのおかげで隼人はベッドで唸ってるけどね。

それでも問題は解けなくて。


次の助っ人は大学教授のハルちゃんのお父さん。



「ふんふん、これは確かに超大学レベルだが私にかかれば解けなくはない。答えは3だよ。」

「いいや、4だぞ。
お前ネコジャラシの公式ミスってるぞ。答えは4だ。」



ハルちゃんのお父さんにそう言ったのはリボーンにすごく似ている子だったが、
この人は天才数学者のボリーン博士と言うらしい。
いやいや、でもこれリボーンだよね…?



「杏、お前なら解けるはずだぞ」



何で私の名前を知っているんだ…絶対この人リボーンだ!
とりあえずボリーン博士に言われたのでもう一度解いてみる。

あ、これ知ってるかも。



「あぁ!これイヌジャラシ公式か!」

「ちょ、杏!?今の会話聞いてた!?
イヌジャラシって聞いたことないよ!」

「えーでもちゃんと4になるよ?ほら」

「(公式名は間違ってても計算があってるならこんなに苦労する必要なかったよな?

それにこのボリーン博士とか言う奴…リボーンの文字ひっくり返っただけじゃんか!
何で誰も気づかないんだよ!!)」




ツナは一人苦労を心の中で嘆いた。

そんな苦労を知らず、ハルのお父さんは感激し、山本もハルもリボーンとは別人だと思っているまま。





どうしてすぐに大学レベルの問題が出ていることに疑問を持たなかったのが不思議だが、

今日1日かけて解き終えた問7はみんなの苦労の結果だった、と思う。




おまけ→



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