※ビミョーにReginaとranaの続き



ハイヒールって、ミーにとってはただの嫌がらせでしかないんですけどね。
だってなんか屈辱的ですし、自分の方が小さいとか。

ちゅっ、っという音に、普段はあまり表情を変えないフランが珍しくほんの少し(とは言ってもほとんど気づかない程度に)驚く様子を見せた。

「なまえセンパイ、なんのつもりですかー?」
「んー……?この前のお返し。」

この前、というのは手の甲に接吻けたあのときのことだろうか

「お返しって……何も返されるようなことじゃないと思うんですけどー」
「いいの。大人しく返されといて」

これは、一種の牽制というものかもしれない。
自分より高い位置から額へと落とされた接吻は多分、彼女なりの答えなのかもしれない。これで、ただの自分の被害妄想だったら笑えるけど。

この人は多分、気づいている。自分の示した尊敬の念が、尊敬の域を飛び出して敬愛を辿りその先へと踏み出しかけていることを。


「……小動物の保身にしか見えませんよー」
「何か言った?」

ドアノブに手をかけていたなまえが振り返る、聞こえてないと思ってたのに。

「別に、あーうれしいなー」
「……わざとらしいんだけど。そんなにあたしからのキス嫌だった?」
「そういうことじゃないですってー」

わざといつもより高いヒールの靴をはいて、自分の方が上に見えるように(実質、年齢は彼女の方が上だけど)ミーのことをあくまでもかわいい年下の後輩としか見てませんよーって、暗に言いたいんでしょうね。

「センパイ」
「なに?」
「ミーは貴女をオトモダチとか思ってませんから」




“額なら、友情”





あとがき
友情、ってあの暗殺部隊では信じられない言葉だと思いま(ry
フランの戦いは続く




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