廃窓家の呟き


 
菖「図書館の閉架には、司書さんもあまり入らないらしいよ。収めている本の中から悲鳴や呻き声が聞こえたりとか、人を本の世界に引きずり込んだりとか、本の登場人物が勝手に出てきて閉架内を徘徊していたりするんだって」
 

 
瀧「図書館の禁帯出の本?ああ、あれは一般利用者が触っちゃいけないらしいぞ。確か…本の中に吸い込まれてしまう、とか何とか聞いたことがあるな。
…吸い込まれた人がどうなるのかって?物語を一通り体験しないと出られないそうだ。閉架は分厚い本ばかりが置いてあるから、本から出るには数日から数ヶ月かかるだろうな」
 

 
小夏「さっき図書館に寄ってきました。閉架で事故が起きたらしく、禁帯出の本があちこちに散らばってて。足元に落ちていた禁帯出の本を拾おうとしたら、慌てた司書さんに触らないように言われてしまいました」
 

 
菖「眠れない…。こういう時は、無理に眠らなくてもいいよね。大丈夫、大丈夫」
 

 
弦祈「世の中にはオムライスにケチャップで絵を描く文化があるとお聞きしまして、俺も挑戦してみました。猫を描いてみたのです。なかなか渾身の出来だと思います」
チビ『これ、ねこちゃんだったの?てっきりケチャップで血をひょうげんしたのかと思った』
 

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