去っていく貴方に
もう一度触れさせて
私はもう泣かないから
ねえどうして
私の目を潰したのよ
貴方が見えない
触れていないと怖い
腕は何処、顔は
今笑ってる？それとも
私は、泣いてるのかしら
光をください
鉄錆の匂いしかしなくて
おかしくなりそう
貴方の手が私の足に触れ
痛みが走る
足からも涙が
ねえどうして
貴方は叫んでいるの
私の腕は何処
耳が痛い
私のお腹にね
子供がいるのよ
貴方の子なの
お腹が痛いよう
また涙？それとも
ねえ私のお腹
ズタズタにしないで
大きな声で叫ばないで
吐き気がするの
お願いやめて
痛いよ痛いよ
私、身体中から泣いてるよ
液体がどくどく、どくどく
赤ちゃんは何処
貴方は何処
私は何処
悲鳴を頭に残しながら
やがて何も聞こえなくなった