title | ナノ

ふわり纏うた躊躇いの腕
心地好い愛し鼓動に溶け
零れ出でませ不安の心中

嗚呼哀しや、哀しきよ
貴女を愛しと噛み締めた時分
私の眼が貴女を視る事を畏れる
嗚呼哀れ、私は哀れ

斜めに逸らす稚き眼でも
背中は抱えて放さぬ儘に
愛しと云わずも故と知る
傍で香るは愛しき貴方様
私の気持ちも宜しければ

哀れだとは思いません
私も貴方に云えない事が御座います
貴方の眼を視ようにも
怖くて怖くてたまりません

赤い糸を紡ぐ瞬間
小指同士が結ばれていく幸せ


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