ひとつの手があった血に塗れながらも何かを掴もうとしていた伸びていく白く赤い手沢山の残骸の上で我を嘆くきっとその手は何も掴めやしないだろうつられて笑う瞳もまた折り重なる冷たい手の欠片幾つもの鉄の十字の隙間爪が剥がれても遠くを求む裏切り者の虚しい手そう簡単には殺してあげないよ虐待/ひとつの手があった/血に塗れながらも/何かを掴もうとしていた/伸びていく/白く赤い手/沢山の残骸の上で我を嘆く/きっとその手は/何も掴めやしないだろう/つられて笑う瞳もまた/折り重なる冷たい手の欠片/幾つもの鉄の十字の隙間/爪が剥がれても/遠くを求む/裏切り者の/虚しい手/そう簡単には/殺してあげないよ