見えるのは白黒の貴方
黒い液体に濡れて動かない
こんなにも傍にいるのに
辿り着けない
貴方に触れたい
妄想が生き甲斐の私
呼び掛けにも応えない
勝手に笑ったり怒ったりする
触れたくて仕方無いの
頭壊れそうなのお願いよ
指先で触れるのは何時も
貴方と私を分ける硝子
そんな箱の中にばかりいないで
すべてが愛おしいの
何よりも素敵なの
誰よりも私を愛してると
言ったじゃない
思い出のあの場所で
一緒に居ようと誓ったわ
欲しいのは貴方だけ
幻想が入り混ざる
ノイズだらけの声が聴こえる
貴方は何時になく動揺して
叫んでいた
消したはずの記憶
貴方は私を
歪ム顔ヲ捕マエタ
白黒になる前の貴方は
赤く染まっていた
私の手も赤く
『貴方ニ映ルノハ、私ダケ』
優しい瞳は私の中で
永遠に寄り添うの
ずっと見守ってくれるのよ
だって私の瞳はもう
白黒にしか見えない
色を思い出したら
頭壊れそうだもの（笑）