title | ナノ

青い水晶君映す
綴じていても瞼には
積もりに積もった憶の数
揺らいではまた
滲んでいく

綺麗だねと
貴方は言った

振り返っても貴方は居ないけど
瞼の奥にいつも笑ってる
水の中で軋む心を抑えながら
私も笑い返した
泳げないから水を弾くの

溺れる訳にはいかない
私の孤独にも
貴方の愛にも
いつかまた逢えるその時まで
この水晶は大切にしておくの
割れたらもう見えないもの

ずっと奥に
貴方の笑顔を灯して


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -