title | ナノ

寂れた夕暮れ
消えゆく蒼写し
君の空かと見紛う
絶えず廻る、陽と共に
あの日に帰れたら
戯れる戻りの刻を
愉しんでいるだろうか

遠くで聴こえるのは
泣きそうになる程の
寂しい、寂しい音
小さな流れ星
夜風に彷徨い落ちた
涙と覚る

もがく腕は空を掴み
やがては星を拭う
必死で眠り着く事は
夢見毎だと
笑われるのだろう
それでも構わない

どれだけ恋しかろうと
戻れはしない
どれだけ求めようと
記憶の中
あの場所に戻れなくても
忘れはしない
繋ぎ留めるものを
持っているから


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