title | ナノ
リディア／リディアよ、あなたの薔薇色の頬と／清く真っ白なうなじに／光り輝いてなびく／あなたが解きほどいた金髪の流れ。／光り輝く太陽はこの上なく素晴らしい／永遠の墓は忘れよう。／白鳩の口付けを／その花の様なあなたの唇で歌い続けてください。／秘められた一輪の百合の崇高な香りが／絶え間なくあなたの胸元から漂う／溢れるばかりの魅力が／あなたから湧き出る、うら若い女神よ！／私はあなたを愛し命果てる、ああわたしの愛よ！／わたしは口付けによって魂を奪われた。／ああリディアよ、わたしに命を返しておくれ。／死ぬ事が、いつでも死ぬ事が出来る様に！
美しくも美しい姿／かつて愛した美しい女性の姿／誰が一体これ程そっくりにあなたを肖像に描いたのだろう／眺め、話しかけると／信じてしまう程に／私の前にあなたがいるのかと／あの美しい愛の日々の様に。／私の心に目覚めたいとおしい思い出が／既にこんなにも熱く／あなたへの希望を蘇らせた／最早愛の口付けも誓いも叫びも／願わない程に／いつも騙したままのこの姿の他に。
蓮の花／蓮の花は恐れている／太陽の華やかさと共に俯いた頭／待っている、夢見心地に夜を。／月、それは蓮の花の恋人／月はその光で蓮の花を目覚めさせ／親しげな月にベールを取る／それは敬虔な花のおもて／蓮の花は咲き、感激に燃え、輝く／そして無言の中に高みを見つめる／そして香りを放ち、涙して、震えるのだ／愛と愛の苦しみを思いながら。
春への憧れ／来ておくれ、愛しい五月よ／そして木々を再び緑にしておくれ／そして私の為に、／小川の傍の／小さな菫を咲かせておくれ。／私は再びその菫を見たいと／どれ程思っている事か。／ああ、愛しい五月よ、／再び散歩に出る事をどんなに喜ばしく思っている事か。