ゴミみたいな街づくり／足軽女／朱の簪に澱み／飽和状態の脳みそか／イカレ過ぎた白い眼か／正直な減らず口か／黒く濁り過ぎてわかんねえや／垣根の上にいる人／諦めが悔恨の念を肥大させる／顔はありますか／笑顔が見えません／緩い紐を結い上げて／人が空を見上げるのは／夢を探す為でも／逃避をする為でも無く、／この世界の終わりを／求めているからですよ／討伐せよ、我を／ひらりと一条／流れ落ちたらば／花弁の馨／後悔なさらぬ様／召されて下さいませ／脳漿は架け橋／遇する鬼畜／辱めて煎じよう／一掬の強かな想い／牢獄で現を受け入れ、沈黙を守り続けるのと／夢ばかりを追い、自由に逃げ続けるのと／どちらが重罪？／暗い海底に閉じ込められていた者は／一筋の希望のもとへ／広い空へと逃げ出したが／その希望でさえも／貪欲に歪んでいた／金糸雀の羽に乗せ／俯く黒い仮面／雨垂れに撫でられて／褐色の廃虚／葛籠と吐息