TANABOTA
「アー兄、棚の前に突っ立って上向いて(アホみたいに)口開けて、(頭)どうかしたんですか?」
「若…いえ、棚の前にいるとお菓子が落ちてくると聞いたので」
「お菓子?」
「ぼた餅です」
「ぼたもち……?あ、」
「さっきから待ってるんですけどなかなか落ちてこないんです」
「あー…」
「?何か知ってるんですか?」
「………アー兄、それ、何世紀待っても落ちてこないですからね」
(『おやこれは…たなぼたですね、今日はついてます♪』
『たなぼたって何ですか?』
『たなぼたとは棚からぼたもち、という日本の諺を省略したものです』
『ハア』
『棚から予期せずぼたもちが落ちてきてラッキー☆ということ『おいしそうですね』から労せずして幸運を得るという意味で……アマイモン?どこに…、おい、まさか棚を探しに行くわけじゃないだろうな、戻ってきなさい!お前の望むものは出てこないぞアマイモン!!
はあ、しょうがないですねぇ……まあ面白そうですし、ほっときましょうか☆』)
アマイモンがただのアホな子になってしまった
モドル