君が消えた日から62日。
未だに死体は見つからない。
ある日、彼女は突然姿を消した。
彼女に限って死ぬはずはないと思っていた。否、今でも思っている。
むしゃくしゃした。
彼女への気持ちを払拭させるように突如として壁内に現れたら巨人に向かって刄を振るった。
イライラして手や足、その他の臓器全てをズタズタに削いでやる。
そいつは呆気なく煙を上げて無惨なモノへと化していく。
そういや一体の巨人のうなじを削いだときにその巨人はの瞳に一筋の雫がみえた。巨人も泣けんのか、はじめて知った。
そして俺は今日も君を探す。
(壁外でバラバラになった彼女の死体が見つかるまであと―――――)
真実は残酷だ
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