今日で世界は終わる。
私たちだけが知っている。

悔いはない、私たちは十分戦った。そして全力で負けたのだから。





「カルマくん、どうしてそんなに浮かない顔してるの、」




しかし、隣にいる少年は浮かない顔をしていた。共にE組で戦ってきた戦友。先生への最後の殺しあいで私たちは酷く傷ついた。

しかしなんだか清々しくて、どこか誇らしかった。




「殺せんせー、もうすぐヤるのかな。地球を。」

「そうだね。でも悔いはないよ。楽しかった。」




「俺はさ、1つだけやり残したことがあるんだよね。」




彼は私のボロボロの身体を抱き止めた。カルマくんの手は思っていたより温かい。そして心地よさの中で、なにも言葉を交わさぬうちに世界は終わった。







最高の終末



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