「……んー……」
「……何を噛んでいる?」
「新発売のソフトキャンディーだ」
「ほう?」
「パッケージだけでは味が分からず、食べてからのお楽しみ、だそうだぞ」
「包みに番号が書いてあるな。何番を食べている?」
「5番だ」
「……で、何味なんだ?」
「……分からぬ」
「もう1つないのか、5番」
「……どうやら5番は最後の1個だったようだ」
「ならばそれを、寄越せ」
「それって、………俺の口の中の?」
「そうだ。………それ以外に何がある?」
「いや、これは、もう俺が噛んでいるし、その、」
「それでいい」
「ちょ、そうひ、………っ」
「………」
「…あじは、わかったのか?」
「……ああ」
「…なんなの、だ?」
「……お前の味だ、三成?」


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