赤頭巾ちゃんパロ 1 ※赤頭巾ちゃんパロ とってもベタなお話、総受け 青い髪の上から赤い頭巾を出かける時は被せられた。それが何かを追い払う役目を担うらしいがアイチには良く分からない。 友達のレンが風邪をひいたものでお見舞いに行く、と話に上がったが妹のエミがなかなか許してくれなかった。 「アイチ、だめよ! 森にはオオカミ族の怖い人がいるのよ? アイチなんてガブリって頭から食べられちゃうんだから!」 「エミ? アイチも子供じゃないんだから行かせてあげなさいな」 「お母さん!」 アイチをほったらかしにエミとシズカは何やら話あっていた。オオカミ族と言うのは言ってしまえばオオカミの末裔に当たる種族だ。しかし人間離れした風貌と昔からの伝説のせいであまり人間からは良く思われていない。 「エミ、僕は大丈夫だよ」 「大丈夫じゃないから言ってるのよ!」 エミは呆れ気味に溜め息をついてアイチをやはり一人で行かせようとはしなかった。ついには「私も行く!」と声を上げたが母親にいい感じに丸め込まれてアイチ一人で行くことになった。 「オオカミに気を付けてね、アイチ! とりあえず籠にはお見舞いのおやつ入れておいたから」 「あ、ありがとう」 エミに口酸っぱく説教混じりに注意を受けながら頭巾を被り家を後にした。 |