けもの3
7年後のハイラルは酷く荒れている。食料を分けてくれたらやらせてあげるよ、と大人の女性から声をかけられたことは1度や2度ではない。一番最初なんか、意味がわからずに食べ物を差し出したら空家に連れ込まれて(人が死んだ分、たとえば城下町なんかはほとんどが空き家だった)やけに慣れた手つきで性器を揉まれて・・・わけのわからない恐怖と快感に泣きだした自分にごめんよといってあの女性は酷くすまなそうに謝ってくれたっけ。結局食料は取られたけど。とリンクは少々現実逃避をしながらそんな昔の事を思い出していた。

「ダーク、ここが苦しいんでしょ」

もう左手はダークの唾液でべしゃべしゃだ。リンクはちょっと嫌だなぁと思いながら一応自由な右手で、控え目ながらも自己主張をしているダークの局部に触った。こちらが赤面してしまいそうな声を小さくあげて、ダークがこくこくと頷く。うわぁすごい素直。自分はこうは出来ないなとリンクは思った。

「どうやればいいかは・・・・わかんないよな。そうだよな・・・うん・・・」

口にくわえられたままの左手の人差し指にダークの犬歯が僅かに当たっている。痒みに似ている小さな痛み。興奮にかやけにぬめりを帯びている口内。駄目だなぁ、と思いながらリンクは下着の中で窮屈そうにしていたそれを出してやった。

「ほら、僕の手なんか舐めてないで、汚れるから服を脱いで」

一人で脱げる?と尋ねるとダークは子供のように素直にうなずいた。名残惜しそうに人差し指の腹を舌で少しなめられて、なんでそういうことするのかなとリンクは思わないでもなかった。まるで本当に誘ってるみたい。無自覚にせよ自覚有りにせよ碌なもんじゃない。村の誰かにそんなこと学んでないよなと下衆な事を考えて、ありえないだろうと首を振った。カカリコ村にはきっとそんな人間はいないはずだ。あ、乳首ピンク。

上半身を裸にしたダークに合わせてリンクも上半身の服を脱ぐ。下半身はそもそもダークがどいてくれないと脱げない。半勃ちの性器を露出させたまま、何故かリンクの腹に手を置いてぼんやり女の子みたいに内またで座っているダークを力任せに横に転がす。純白のシーツの上で何が起こってるのかわからない、と言いたげに瞬きをするダークの下着とズボンをひっぺがして床に放り投げた。

「まぁ、まだお昼だけど」

ナビィが帰ってくる前にとりあえずやり方は教えなくてはならない。この際自分のも処理してしまおうかな、と思いながらダークの性器をやんわりとつかむ。それだけで背中を丸め、はぁ、と艶やかな声を出して反応したダークにリンクはなんだかくらくらとめまいがして、思わず深いため息をついた。


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bkm
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