07
リヴァイを引き入れその後、団長・分隊長たちは会議をしリヴァイたちの処遇を話し合う。その後の朝礼で、挨拶が行われる。
「全員注目!!!」
4列綺麗に整列され、腰に手を当て団長の声で兵士が一斉に顔を上げる。団長から新しく入隊するメンツの紹介が行われ、私と年齢が変わらないであろう3人が途中入団することとなり、兵士は不安気な雰囲気が流れながら彼ら達を見る。
眉間にしわをよせ面倒を前面に押し出しながら皆を見下ろし、そしてエミリーとも視線を合わせるがエミリーは何もなかったかのように彼を見つめ返す。
「・・・リヴァイだ。」
腕を組み態度を改める気は全くなさげに自己紹介をする。
その態度に、兵士達はキョトンとする者、驚愕する者、不快に思う者様々だ
次に紹介されたのは、肩にかかるくらいの赤毛を二つくくりにし元気って言葉がよく似合う少女
「イザベル・マグノリア!よろしく頼むぜ!」
ベージュがかった銀髪一番背が高くい青年は右腕のこぶしを心臓にあてながら
「ファーラン・チャーチ。です!」
なかば脅迫めいたエルヴィンの勧誘で入団。
彼らの面倒はエルヴィンが見るものだと思っていた。
「フラゴン、3人はお前の分隊へ入る。面倒をみてやれ。」
そういわれフラゴン分隊長は嫌悪感をあらわにしながら団長に、エルヴィンではないのかと疑問を投げかけるが。団長からエルヴィンは全体指揮の補佐役に回ってもらうといわれ渋々了承する。
「エミリー!」
「はい。」
「フラゴンの補佐を任せる」
これまた、訳のわからない補佐を頼まれた。
「私、エルヴィン班なんですが。」
すごくめんどくさい。関わりたくない。特にリヴァイって人とは、さっきからずっとこっちをみていて正直どう接したらいいかわからない。
「これはエルヴィンも了承済みだ」
「解りました。」
団長も私の扱いに慣れてきたのかエルヴィンって単語を出せば従順な駒にでもなるものだと思ってそうで困る。実際に従順にエルヴィンに従うのだけれでも。
フラゴン分隊長と共に、彼らに兵舎へと案内する。私は中へ入らず外で壁にもたれながら、フラゴン分隊長に任せる。
みんな一緒の部屋だと勘違いをして喜んでいるイザベルに対し「女子は別棟だと」ひと蹴りその言葉に露骨に駄々をこねるイザベル
「私も、3人一緒の方がいいと思うけどなー」っとあくびをしながら話を聞く。
「お前らずっと地下のゴミ溜めで暮らしてきたんだろうが、ここは清潔に使えよ。」
その言葉をきき私にも少し癇に障った
「あぁ?」
「分隊長…」
彼と声が重なった。
リヴァイはフラゴン分隊長に詰め寄り睨む、今にも殴りかかりそうな勢いで距離を詰めていく。私もさすがにむかついたので、二人の間に割って入り。
「フラゴン分隊長?女子兵舎いきましょうか。」
と張り付けた笑顔で、間を取り持つと。
イザベルとファーランは私の方を不思議そうな顔で見ている。
「フラゴン分隊長、あとは私が説明・対応しておきます。何かありましたご報告致します。あとはお任せください。」
丁寧に対応をし、その場から離れてもらう。
「そうか、わかった。では任せたぞ。」
「はい。」
ハァ。私たちが生きてきた場所は確かにお世辞でもきれいな場所とは言えないし。さっきみたいな言われ方をするのは慣れてる、けど直接面と向かって言われれば。言い返したくもなる。
勢いでこの後の案内引き受けたけど、どうしようか。
「おい。」
女子兵舎は後にして、食堂・給湯室。大浴場を案内してその後は明日に備えて解散にでもするか。
「おい。」
私も戻って、エルヴィンの考えも聞きたいし。今回私がこの子達の面倒を見るように言われたのはエルヴィンからの打診があったと思う、でなければ分隊とは関係のない私が抜擢するわけない。
「聞こえねえのか。クソ女。」
色々考えるのをやめ、声の方の主を見る。
「なに?クソ女って」
空気が冷たくなるのを感じた、イザベル・ファーランはとっさにリヴァイの前に乗り出し、擁護するように
「な、名前!聞いてなかったので...」
「兄貴はなんて呼べばいいか、わからなかったんだよ!!」
あぁ、そうか。まだ自己紹介してなかったっけ。
「エルヴィン班補佐役 エミリー・アメリア どうぞよろしく。」
笑顔で言うわけでもなく、淡々と彼らに自己紹介をしその後兵舎内を案内して解散した。