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幸せぽつぽつ





「雨止まないですねー」
「本当だな」

ザーザー降り続ける雨。
公園にあるベンチに二人。

周りは雨のせいか誰もいない。
二人の間には心地よい静寂が流れる。

ポツポツ、雨音。

蔦が絡まって出来た自然な屋根から滴る雫。

「竜ヶ峰、肩濡れてる」
「あっ、本当だ」

「もう少し、こっち寄れ」

ぽんぽんとベンチを叩く平和島静雄。
はい、と頷く竜ヶ峰帝人。

二人の間に流れる空気はどこまでも優しく、穏やかで甘い。

帝人の肩と静雄の腕がぶつかるような近い距離。

その距離は相手の呼吸、心臓の音まで聞こえてきそうで。

高まる鼓動を押さえつけようとしても、どうにもならない。

「雨、まだまだ止みそうにないな」
「本当ですねー」

同じとこにばかり立ち返る台詞に内心苦笑して、何か話題を探す。

沈黙が苦しい訳ではない。

ただ、相手の声をもっと聞きたいだけで。

考えこむ二人に、また、雨音がポツポツ。



貴方といられるなら、雨だって、なんだって、幸せな時間。



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