「おいっヤドカリ〜対戦しよーぜー」
「だから俺はヤドカリじゃないって…!?」
「…?」
「ど、…したのそれ」
「んえ?」
「いつもと違う」
「…あー頭のこと?」
「(こくこく)」
「これ昼休みにキキちゃんがしてくれたんだよ」
「(あ、よく幽霊ちゃんの話に出てくる人だ…)確か生徒会の人?だっけ…知らないけど」
「んーそう。お前会ってみる?」
「エッ…俺は、……ゆっ幽霊ちゃんだけでジュウブンデス」
「なにそれどーゆー意味?何でカタコトになってんの文のくせに」
「いえ別に…」
「そーんでまた幽霊ちゃんって言ってるしー」
「ごめんなさい」
「ふーんまぁいいや。…あーあー、キキちゃんお人形さんみたいですっごいカワイイのに」
「いや、知らないけど…そうなんだ」
「ローザのお気に入りだもーん文なら一緒に遊ばせてやってもいいよ?」
「……間に合ってます」
「お前ってばやっぱりヤドカリ野郎だ(笑顔)」
「…………」
「じゃ、文の髪弄ろっと」
「ええっ!?」
「ローザみたいにしたげる」
「とっ…突然何ってか、…か、髪?俺の?」
「うん」
「なんで?」
「キキちゃんに教えてもらったから」
「…………」
「お揃いにしよーっと」
「ちょ!っと待って」
「なんでー」
「なんっ……で、って…(ごにょごにょ)」
「いーからこっち来い」
「………………………………………………、はい」
「あっちむいて」
「はい…」







「キキちゃん毎朝家のサロンで髪セットしてくんだって」
「…家が美容院ってこと?」
「違うよ、キキちゃんはお姫さまだよ?」
「……え?」
「お姫さまだからかわいんだよ」
「…………へ、へぇ」








因みに会長は王子か陛下





120426 ローザと文