「落日」
足がもつれてもう駄目かも知れないと笑ってたあの人
テレビから流れているくだらないと思ってた歌に重ねたら
涙が止めどなく溢れた
時計の針が進むのが
早くなる様な気はしていた
子供のままでいたいとか
嘆く日がくるとは思っていなかった
命が止めどなく零れてしまった
「あ、」
太陽をみて、太陽を
あの水平線に落ちて行く
姿は何より勇ましく
裏切りなど知りはしないだろう
太陽をみて、夕焼けが
あの水平線に溶けて行く
輝きは何より美しく
遮ることはできやしないだろう
BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
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