シリーズ | ナノ

ちょうどジャーファルと帰るタイミングが一緒だったので、いつもは先に帰った方が作って待ってるルールの夕飯を、外で食べていくことになった。

「なに食べよっかー」
「前回はなまえが決めたから、今日は私の番です」
「えー」

大学が近くにあるからか、この辺は大学生が気軽に立ち寄れる飲食店がたくさんある。
牛丼にカレー、焼き鳥、パスタ、ラーメン、ちょっとおしゃれなカフェに焼きたてのパン屋。もう成人したので居酒屋と言う手もありだ。

各店から漂う匂いに、胃袋がきゅんとする。

中華料理店の前を通ったとき、"餃子いまだけ半額"の文字が。

うん、餃子いいね。食べたい。

そう思って隣を見ると、ジャーファルも同じこと考えてたみたい。

「今日はここにしますか」
「やったー!餃子!餃子!」

長いこと一緒にいると感覚がにてくるのか、なんだかんだ、どっちが選んでも似たよーな結果になるのだ。


帰り道のかけひき


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