ネタ | ナノ
宮地が彼女と別れるたびに告白するんだけど、上手くいかない。先に別の彼女が出来てる。
宮地がその人が好きで彼女にしてるわけじゃないことは分かる。誰でも良い的な。でも、何故か自分は、彼女にしてもらえない。
友達とかに、宮地、また別れたらしいよって聞いて、昼休みになった途端、ダッシュで屋上(いつもバスケ部の3年がそこでお昼食べてるから)へ。
「み、宮地っ!」
「お、やっぱ来た」
「別れたって、聞いて、」
「うん」
「あの、じゃあ、あたしと、」
「でも、新しい彼女出来たことは聞いてねーの?」
「…え?もう?」
「残念でした。また次回お越しください」
「なんで途切れないのー?」
「さーな」
っていうのが恒例化してて、大坪とか木村も、ああ、またやってんな、みたいな。
「みょうじ、代わりに木村ん家のパイナップル食うか?」
「…っ、いただきます!」
「ほら、爪楊枝」
「木村ありがとう」
「みょうじも懲りないなぁ」
「宮地の何処がいいんだ?」
「こいつ、馬鹿だからじゃん?最早意地になってんだろ?」
「宮地にあたしの気持ちはわかんないよ」
「俺はみょうじのこと応援してるぞ」
「あ、俺も俺も」
「え?本当?」
「協力はしないけどな」
「宮地がうるせーから」
「えー!なんだー!」
「大坪も木村もこんなやつほっとけよ」
なんか、宮地が本当に、酷い。
でも、ゲスい宮地みたいな過去があるから、一途に思われてると思っても、いつか裏切られるかも、って怖くて受け入れたくないだけ。とか。
好かれてることに悪い気はしてない。