先輩と | ナノ

「なぁなぁ、みょうじ」
「ん?高尾どーしたの?」
「俺たち昨日、練習試合だったんだー」
「へー、野球部もだよ」
「知ってる」
「あそー。で?」
「俺、スタメンだったんだぜ?」
「へー、おめでとー」
「ちなみに、宮地さんもスタメン」
「え?まじで?流石すぎるんだけど!やっぱイケメンは違うなぁ!ホント宮地さんかっこいいー!!惚れ直す!いや、スタメンじゃなくても十分かっこいいんだけどね?それにしてもすごいなー!」
「…ち、ちなみに、緑間もスタメンだぜ?」
「へー、スゴイネー」
「…くっ、だ、ダメだ!ヤバイ!みょうじ、お前おもしろすぎ!」
「え?何が?」
「え?無意識?」
「だから何が?」
「いや、宮地さんと話題のときとそれ以外のときの差がヤバイって!」
「えー?そうかな?」
「ひぃー!まじかよ!」

また今日も高尾は勝手に爆笑している。高尾ってば、毎日朝ごはんにワライダケでも食べてきてるんじゃない?
そう言うと、

「今のお前と俺の会話を録音して、宮地さんに聞かせたい…!」

とか言い出した。高尾はそーゆー余計な事は有言実行しそうで怖い。

「やめてよね」
「やんねーよ。俺が宮地さんに轢かれる」
「引かれる?ドン引きってこと?そりゃ、そんなに笑ってればねぇ」
「いや、そっちの引くじゃなくて。軽トラで」
「はい?軽トラ?」

高尾曰く、宮地さんって、結構毒舌で恐いんだって。

「例えそうだとしてもイケメンだから許す」
「イケメン補正ぱねぇ!あ、そうそう。で、練習試合なんだけど、余裕で勝ったよ」
「そりゃ、宮地さんがいるからね」
「俺も結構活躍したんだぜー」
「おお、そうかそうか。よしよし」
「ぜってー信じてねーだろ」
「だって宮地さん至上主義ですから」
「病気かよ!」
「ちょ、あたしにも宮地さんにも謝れ!」
「あはは!」
「あははじゃないわ!笑尾!」
「笑尾て…!」

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