流星群 | ナノ




謎の行動をする宮地について歩く。そう言えば、こっち側来たことなかったなぁ…。にわかに活気付く商店街を、夕方の喧騒の住宅地を、ひっそりと存在する公園を、横目に宮地はひたすら無言で歩く。


「どこに行くの?」
「…まぁついてくればわかる」


宮地の目的がさっぱりわからないまま、どれくらい歩いたのだろうか、ふと目の前が開けた先に大きめの川が流れていた。


「わ、こんな川あったんだ」
「おい、こっちに来い」


宮地について土手を少し歩き、土手から川へ降りる広い階段のようなところについた。宮地はおもむろにそこの中段くらいまで下りていって腰を下ろす。


「お前も座れよ」


促す宮地の隣に一人分くらい開けて遠慮がちに座った。制服汚れるかな?

それにしても、本当に宮地はどうかしちゃったんだろうか。そのあと何を話すでもなく、ただただそこに座っているだけだ。知らない場所で無防備?に座っているだけなんて、なんだか落ち着かない。宮地に話しかけても、あーとか、まーとかしか言わないし、帰ろうとすると睨む。どうしていいかわからな過ぎて、心臓がうるさい。あたしは、とりあえずこれを落ち着けようと、深呼吸するのだった。

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