クラスの中心で、イケメンで、背も高くて、スポーツ出来て、頭良くて。みんなの憧れの宮地と隣の席になったときは、羨ましがる他の女子に隠れて密かにガッツポーズをしたものだ。別に宮地を恋愛的な意味で好きとかではないが、こんなイケメンと何かあるなら…ムフフと思うことくらいはある。そんな感じに普通に?クラスメイトをしていた。少なくともあたしはそう思っていた。
「なぁ、名字」
そんな宮地が神妙な顔で話しかけてきたから、少し緊張しながら、でもその緊張がバレないように平静を装いつつ、宮地の方に顔を向ける。
「どうしたの?」
でも宮地は、声震えてないかなとか心配するあたしとは別次元に生きていたようだ。
「お前って何カップ?」
「…はい?」
カップ?いやまさか宮地が…。あたしの聞き間違いかなー??
「あたしはカッパじゃないよ」
「カッパじゃねぇよ、カップだよ」
「ああ、スーパー○ップ?あたし、あれ好き」
「ばーか、ちげーよ!胸の大きさきいてんの!」
胸の大きさ?いやまさか宮地が…。あたしの聞き間ちが(あれなんかデジャヴ…)
「はい?何の話?」
「ったく、話通じねぇ奴だな」
「って、うわぁぁああ!!どどどどどこ触ってんの!!」
「言わないから確かめようかと」
「サラッとひとの胸触ってんじゃないよ!変態!」
「おー、ありがとう」
「お礼言われた…!!変態って言われて喜んでんじゃねーよだよ!」
「名字、俺はお前を舐めてたみたいだ」
「何の話?」
「お前、言葉攻めも出来るんだな」
「せんせー!宮地くんが!」
なんか、知らないだけで、とんだ変態野郎だった様です。
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