vs変態 | ナノ
「げっ宮地」

「おっ名字」


学校帰りにコンビニ寄ってカラアゲちゃんでも食べようかと思ったら宮地がいた。


「なんでいんの?」

「部活後で腹減ったからカラアゲちゃんでも食おーかと」


しかも思考回路一緒…!こんな変態と考えること一緒とかもう終わった。終了ー!


「お前は何しに来たんだよ」

「宮地とおんなじです…」

「何落ち込んでんだよ。意味わかんねーやつ」


変態にはこの気持ちわかんないよ!


「あっ、てかカラアゲちゃん、あと一個しかないじゃん!」

「フランクフルトならあるぞ」

「え?宮地、フランクフルトでいいの?」

「は?お前がフランクフルトだろ?俺はカラアゲちゃんを食う」

「やだよ!だったらコロッケパンにするし」

「はー?ふざけんな。お前はフランクフルトにしろ」


あんまりにもしつこくフランクフルトを推すから、思わず質問してしまったが、今となっては後悔しかない。あー、なんであたしはこんなことを聞いてしまったんだ。


「ねぇ、なんでそんなにフランクフルト食べさせようとしてくるの?」

「馬っ鹿、女子が太い棒状のもの咥えてるの見るのが男のロマンだろ?」


ある意味揺るぎない。ほんと、尊敬しますよ。ええ。


「おい、わかったか?わかったらフランクフルトを…」

「すいませーん!カラアゲちゃん一つ!」

「無視してんじゃねぇよ!てか俺のカラアゲちゃん!」

「うるせぇ!お前のフランクフルト蹴り上げるぞ!」

「……」

「あ、ごめん、流石にそれは…」

「おう、頼むぜ…」

「頼むなよ!そして頬を染めるな!」




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