log | ナノ 助けて助けて、闇に沈んでいく。誰からも置いていかれて、誰からも忘れ去られていく。暗いくらい闇のなかに、沈んで沈んで沈んで……


――――――…
―――…
―…


「――、―っ!なまえさん!」
「っ!」


鬼灯様の声に意識を引きずり戻されると、そこは自分の部屋だった。


「なかなか出勤してこないので、様子を見に来てみれば…」
「す、すみませんっ!」
「今日はそこまで忙しくないのでいいですが、何かあったんですか?随分とうなされていたみたいですが…」
「実は…」



「なるほど。…夢は真相心理を映すとも言います。何か不満なことでも?」
「い、いえ、特に思い当たらないです」
「不安なことは?」
「不安、ですか?」


あたしは、最近考えてること、思ったことを素直に鬼灯様に話した。甘えるな、と否定されるかもしれないと思ったけど、鬼灯様は静かに、ただ聞いてくれた。


「貴女は頑張りすぎです。たまには息抜きした方が良いですよ。…今日の遅刻は不問にします」
「っ、鬼灯様…」
「でも次に遅刻したら金棒で百叩きですからね」
「……はい」
「……、次に何かあったら、すぐ私に相談してください。心配しますから」
「は、はいっ!」



飴と鞭の飴の方
(鬼神の目にも涙…?)
(なんか失礼なこと考えてませんか?)


zzz >>

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