中学生の頃からずっと、女子の話す噂なんかまったく興味が無かった。誰と誰が付き合った・別れた、あの人がイケメン、あいつウザイ、浮気したされた、俺の人生には無益な情報。

それがここ数か月でコロッと変わってしまうのだから人間なんて単純だ。あるひとりの女子生徒の恋愛事情に限り、俺はずっと聞き耳を立てている。


「白石さんとりっくん、別れたらしいよ」


同じクラスで俺の対角線上に座る人物が小笠原陸、洒落た名前のサッカー部員である。つい先日まで白石すみれの恋人だった男。
そいつは真後ろに座る女子と仲睦まじげに会話をしている、それを見ながらの噂話である。

今は休憩時間で白石が席を立っているからいいものの、俺にはばっちり聞こえている。俺にそれを咎める権利は無いんだけど、何を思っての台詞なのか分からないから女子の噂話は苦手なのだ。


「何で別れたんだろね?」
「りっくんの心変わり」
「えー」


俺の近所に居る女子たちは、「りっくん」の後ろに座る女子を眺めながらたいそう楽しそうに話していた。ふたりの様子を見ると、既に新しいカップルとして成立しているらしい。
これも俺にとやかく言う権利は無いのだが、どうにもこうにも、じゃあ何で白石と付き合ったんだよと苛々してしまった。…べつに白石が誰とも付き合わなかったからって、俺と付き合ってくれる保障なんて無かったけれども。

そのうち白石が教室に戻って来た事でその噂話はぱったり止んで、何事も無かったかのように昨夜のテレビドラマの話に切り替わっていた。
白石はすぐに自席に戻る事なく、違う席の友人と談笑している。その様子を横目で見るだけでは、恋人と破局したことを悲しんでいるのか、逆にすっきりしているのかは分からなかった。


「ちょっと見過ぎじゃない?」


気付けば小湊亮介が近くまで来て俺の視界を遮った。見過ぎって何をだよ。白石の事を?白石の元カレの事を?それを聞く間もなく亮介は俺の前の席に座った。つまり白石の席。


「何でそこ座ってんだ」
「まだ昼休憩じゃん。白石さんあそこに居るし」
「…はあ。」
「りっくんの新カノかわいいねえ」


普段小笠原の事を「りっくん」なんて呼ばないくせに、新しいカップルを凝視しながら亮介が言った。「見過ぎ」という指摘をそっくりそのまま返したい。


「白石さんと話した?」
「話してねえし、今その話すんな」
「大丈夫だよ。誰も聞いてない」
「そう言う問題じゃない」


噂好きの女子たちは既に、ドラマの主役を演じるアイドルの話題で大盛り上がりだ。小声で話す俺たちの声は聞こえていないだろう、しかし、同じ教室内に居るにも関わらず片想いの相手の話をするのは気が引ける。


「まあいいじゃん。もうちょっとココ居ていい?」
「……いいけど俺、次の宿題やってねえから話してる暇ねえぞ」
「いいよ座ってるだけだから」


座ってるだけと言われても、俺が宿題の問題を説いていくのを見られるのは嫌なんだけど。
亮介は本当に何も言わずに座っているのみだったので、とりあえず広げた宿題に集中することにした。今日は当てられそうな予感がするし。


「あのー、小湊くん…」


数分後、予鈴とともに白石の声が聞こえてきた。自分の席に亮介が座っているので、遠慮がちに「予鈴鳴ってるよ」と声をかけている。そうだそうだ、どけ亮介。


「あ。ごめんね」
「ううん」
「そう言えば純が宿題に手こずってるんだけど、よかったら教えてやって」
「え?」
「は!?」
「トイレ行ってこようっと」


亮介は言うだけ言うと立ち上がり、五限目開始に間に合うようにと足早に教室を出た。ただ彼の歩いていった方角には、トイレなんて無いのだが。あいつの魂胆が分かってしまって、情けないやら恥ずかしいやらムカつくやら。


「……ええと…」


白石は困ったように言うと、ひとまず横向きに腰を下ろした。亮介に「手伝ってやれ」と言われたせいで、俺を無視して前を向くのを躊躇っているらしい。


「いいよべつに。一人でやるし」


我ながら酷い言い方である。けど、俺は前にもこうやって白石に冷たい態度を取ってしまった。そんな俺が、白石がフリーになったからといって今更都合よく「教えて」なんて言えないだろ。


「…そうだよね」


白石は前と同じように目に見えてしゅんとした顔つきになり、ゆっくりと前を向いた。
やれやれこれで集中できる。ってそんな訳あるか。全然集中できやしない。


「なあ」


次の授業の用意をする、小さな背中に向かって声をかける。とても好きな子に話しかけるような声ではないなと自分でも思うが。白石はびくりと肩を上げて、振り返る時もゆっくりだった。


「なに…?」
「ここ分かんねえ」
「え?」
「ここ!」


突き指しそうな勢いで教科書の応用問題をべしんと指すと、白石もそこへ視線を落とす。それから顔を上げて、俺と目が合うと再び下を向いた。そんなに俺は怖いのか。


「…気つかわなくていいよ、私と話すのあんまり好きじゃないよね?」


俺の様子や機嫌を伺うように白石は言う。当たり前だ。以前、話しかけられるのは気分が悪いだなんて言ってしまった罰である。


「…や…あれはあの時だけで…今は別にそんな事ない」


けれどあんなのはその場限りの事というか、俺が勝手に気を悪くしていただけなのだ。勝手な理由で遮断しておいて、今再び勝手な理由で会話をするなんて、俺が第三者なら信じられないと思う。


「…から、教えてくれると嬉しいんですけど」


でもなんとか前のような関係に戻りたくて伝えてみると、白石の表情から怯えは消えたような気がした。段々と顔が明るくなったのは、雲にかかった太陽が現れたからだろうか。
緊張の糸が切れたようにふにゃりと笑って、ありがと、と言うもんだから今度は俺が目をそらしてしまった。ありがとって、こっちの台詞だろ。





その日、白石は早速「さっきの英語難しかったね」と話を振ってきた。しばらく会話をしなかった反動なのか、そんなふうに話しかけられるのが懐かしいのか、「俺、前はどのように返事をしていたっけ?」と視線を泳がせる。

俺は偶然にも日直だったので残ってあれこれしていたが、白石は宿題をしながら席に座っていた。もしかしてこの教室内に、俺とふたりだけになるのを待っていたとか?


「ねえ伊佐敷くん、これもう駄目になっちゃってるね」


ふたりになった瞬間に白石がこちらを向いて、俺の筆箱にある、既に役割を果たせなくなった野球ボールを指さした。先日「触んの禁止」と言ってしまったのを気にしているのか、触ろうとはしていない。あの言葉も撤回すれば良かったな。


「そだな…」
「大事なものなの?」


大事かどうかと聞かれると、まあ、大事なほうだ。何の変哲もない消しゴムだけれども、これのおかげで白石との会話が弾むようになったと言える。そんなきっかけは、彼女の記憶から消えているかも知れないけど。


「大事っていうか」
「あ、」


俺が話そうとした時、白石がポケットに手を当てた。携帯電話が震え始めたらしい。ごめんね、と断りを入れつつ取り出し画面を見ると、白石の表情が一瞬固まった。


「……」
「何?」
「いや…」


ちらりと画面に目をやると、電話ではなくメッセージが届いているようだった。それに目を通していく白石だが、読み終えると再びポケットに携帯を突っ込んでしまった。


「誰?返事すれば」
「…いい」


下を向いたまま首を振る。あ、これはアレだな、と鈍感な俺でも勘づいてしまった。


「元カレっすか」


俺は別に気にしてないけど。というのを装うためにペンを回しながら聞いてみるとドンピシャで、白石は小さく頷いた。


「知ってたんだね」
「まあ噂で」


亮介からのリークと、まわりの女子のおかげだけれども。
白石とサッカー部の小笠原は高校2年の3学期に付き合い始め、始めは順風満帆だったかに見えた。3年生に上がってからも同じクラスで楽しそうに見えたけれども、席替えをしたすぐ後で、小笠原は後ろの席の女子と仲良くなってしまったのだ。「クラスメート」以上の関係に。


「…ごめんね」
「あ?」
「私、すごい感じ悪かったよね」
「…何の話?」


白石に謝られる原因なんて特に浮かばなかったが、真面目そうな白石の事だから多分、あの事なのかなと予想はつく。が、俺は敢えて分からないふりをした。


「自分から伊佐敷くんに勉強教えるねって言ってたくせに、彼氏が出来たからってそっちばっかりになって」


申し訳なさそうに言う白石の姿を見たかったわけじゃないけれど。やっぱりあの時、毎回一緒に勉強していたのに突然俺のもとへ来なくなったことを気にしていたのだ。
本人の口から言われる事で不謹慎ながら安心した自分が居る。でもその代わり、責める気持ちはきれいさっぱり消え去った。なんだ、俺の事もちゃんと気にしてくれていたのか、と。


「いいよもう。俺ら別に約束してたわけじゃねえだろ」
「そうなんだけど…」
「……まあ正直、カンジ悪いとは思ったよ」
「だよね」
「おう」


その時もう一度、白石のポケットからバイブレーションの音がした。気まずそうにポケットに手をやる白石。出せば?と顎で合図すると、白石は携帯電話を取り出し机に置いた。画面にはしっかり「小笠原陸」と出ている。


「…すげえ連絡よこしてくるじゃんアイツ」
「うん…」
「なんで?新しいカノジョいんだろ」
「…それも知ってるんだね」
「………ウワサで。」


白石にとっては知られたくない事だったろうか、けれどすでにクラス中が知っているだろう。白石が他言しなくとも小笠原の様子を見れば一目瞭然だ。


「私、振られちゃったんだよね。中間テストの前くらいに」
「へえ…」
「好きな人できたからって…まあ…後から聞いた話、同時進行だったらしいんだけどさ、」


ペンを持つ手に少しだけ力が入った。同時進行ね、それはそれは器用なことで。


「ショックだったけど仕方ないかなあって思って。けど、最近また連絡くるようになった」


今度はぴくりと眉が動いた。 いや、別れた後で未練が出来たりする事もあるだろうし、そういう事ならなんとなく理解出来る。でもあいつには真後ろの席に新しい彼女が居るはずだ。



「…なんで?」


どうしてまた、別れた彼氏からの連絡が来始めたのか。白石に聞いたってその理由は分からないかも知れないが、聞かずにはいられない。


「分かんないけど、私の事もキープしておきたいのかなって思う…」


しばらくの間。白石は気まずくなってしまったのか言葉を発さないが、俺は全く意味が分からなくて考え込んでしまっての無言だった。


「…ちょっと理屈が分かんねえ」
「うん」
「白石のこと振ったのに?」
「…うん」
「新しいカノジョ居るのに?」
「うん…」
「白石のことも手元に置いておきたい、と」


白石はうん、と頷いた。しかし俺にはまだ分からない。俺の中には「女子をキープする」という概念が存在しないのだ。
けれどそういう事を考える輩が居るのは事実らしい。実際ここで今、そういう扱いをされて悲しんでいる女子が居るんだから。


「…なんか、振られるより今のほうがショックだよ。誰でもいいから近くに置きたいのかなって思うと」


涙は流していないものの、泣きたい気持ちでいっぱいなんだろうなとは思う。俺が見てるから我慢しているのかも。


「…ごめん!伊佐敷くんには関係ない話で」


面白くないよねこんな話、と白石は無理やり笑ってみせた。面白くないに決まってんだろ。俺はこんなにもずっと想ってるのに、やすやすと白石の心を掴んで離さない男が居るなんて。


「…なんか、」
「うん?」
「白石の事、予備みたいに考えてるやつ見ると苛々すんだけど」


俺は不機嫌なのを隠す気なんて無く、苛々をそのまま声に乗せた。

白石は俺がそんな事で怒るとは思わなかったようで、ぽかんと口を開けている。そういう自己防衛意識の低そうなところを狙われるのだ。悪い男に、そして俺に。俺なら大事にしてやれるのにって思ってしまうのだ。

しかしそんなくさい台詞は言えるはずもなく(今の言葉だって後から考えれば相当恥ずかしい)、気を取り直すためにわざと大声を張り上げた。


「お前もお前だろ。いつまでも舐められんの辞めろよ、ガツンと言えよ。バカにすんなオルァ!って」
「ぶは、」


何がツボに入ったのか白石は急に吹き出してしまった。さっきまで泣きそうだったくせに口元に手を当てて、肩をぷるぷると震わせている。ウケ狙いで言ったわけじゃ無いんですけど。


「っはは、ありがとう」
「笑いすぎだろ」
「ふふっ、いや、でもお陰で吹っ切れた」


そう言いながら、彼女は机に置いた携帯電話のロックを解除した。
先ほどから時々通知の来ているメッセージアプリを開き、「小笠原陸」の設定を触ろうとしている。開かれた画面には「ブロックしますか?」の文字。え、マジか。


「ちょっ、それいいのか?」
「いい」
「お前ら同じクラスだろ、気まずくなったりとか」
「いい!もう予備は居ないぞって思い知らせてやる!」


おりゃ!と白石が人差し指で画面にタッチすると、ひとりの男の名前が画面上から削除された。他人事とはいえ、こんなにあっけなく誰かとの連絡手段を断つことの出来るシステムが正直恐ろしくも感じる。白石が意外と思い切りのいい女だった事も予想外だ。
やがて完全に元彼の名前を消したあと、白石は気の抜けたように肩を落とした。


「…いつかちゃんと私だけを好きになってくれる人、探すから。もういい」


彼女の笑顔に擬音をつけるなら、へにゃ、って感じだろうか。その顔を俺は、じっ、と睨む。ここに居ますけど。と言うのを我慢しつつ。


「…まあ、そのうち見つかるんじゃね」
「見つけるもん」
「へー」


そりゃあ、生きてりゃそのうち白石すみれに惹かれる男はまだまだ現れるだろうと思う。
きっとそのうち素晴らしい男が見つかって、告白し、デートを重ねてサプライズでプレゼントなんか渡したりして、テーマパークのお城の前でプロポーズ。俺にはきっと作れないシナリオだ。俺ならどうするんだろうな、全く浮かばない。


「ね、伊佐敷くんて大学行くの?」


ふいに白石が言った。話題を変えてくれた事には感謝するが、その質問は少々答えづらい。


「…野球の…結果による」
「え、あ…そうか」
「けど、行くとしたらドコかなってのは一応考えてる」
「そうなんだ。どこ?」
「…西のほう、とか」


しかし、自分が大学に行くかどうかを一度も考えなかったわけじゃない。目を背けたくても、もしかしたらいつかその時はやってくるからだ。


「そうなの?私も関西の大学目指してるんだあ」
「……まじで?」
「うん。教育学部が有名なの」


白石は小学校教師になるのが夢である。去年、教えるのを練習したいとか言って勉強したんだっけ。小学生に教えるための練習に高2の俺を使うなんて、失礼なやつだと思ったものだ。


「また一緒に勉強してくれる?」


本当に失礼なやつだ、まだまだ俺を練習台にする気なんだから。


「……おー…」


でもそんなの断るわけはない。またこんなふうに戻りたいと思っていたし、白石の教え方はとても上手だ。何より俺のモチベーションはぐんぐん上がる。良いことづくしなのである。


「伊佐敷くん部活忙しいよね。私、過去問いろいろ探してくるから」
「…ああ」
「あとオープンキャンパスとかなかなか行けないよね?それも行く予定だし、パンフとか見せるね」
「ありがと……」
「大学行ったら今度こそいい人見つけなきゃ」


あれこれと今後の話をする白石の口からは、やはり未来の恋人についての話が出てきた。
大学には日本全国から色々な人間が集まるし、高校生ほど子どもじゃないし、魅力的なやつはさぞ沢山居るだろう。でもその中に果たして、白石だけをずっと想える男が居るのか。


「その、いい人っての、大学に居なかったらどうするわけ」


意地悪な質問だったかもしれない。白石は目も口も丸く開いて動きを止めた。


「…考えてなかった」
「馬鹿か」
「だ、だってさあ…今ちょっとヤケになってるんだよ…」


白石は数週間前に振られたばかり。それなのに元彼からは連絡が来るわ、それを今ブロックしたばかりだわ、その気持ちは分かるけれども。俺の気持ちだって少しは分かれよ。


「…もしかしたら目の前にいい人居るかも。なんて考えないわけ」


じっ、と白石の大きな目を睨んでみるも白石は物怖じしなかった。あれおかしいな、と思ったらやはり違う解釈をしていたようだ。


「目の前かあ…でもなあ、前の席は女の子だからなあ」


そういう意味じゃねえんだよ。突っ込む気も失せた。結局白石のこういう所だって魅力のひとつなのだ。ちくしょうめ。でもこれだけは言わせてもらう。


「馬鹿じゃねーの」
「ええ!?」
「バーカバーカ」
「なんで?なっ、なんで」
「教えませーん」


白石は突然の馬鹿呼ばわりに相当焦っていた。普段誰かに「馬鹿」なんて言われなさそうだしな、どっかの野球部と違って。
その野球部はいよいよ練習に行かないとまずいので、少し名残惜しいけど筆記用具を鞄に突っ込んだ。


「…そろそろ行く」
「あっ、そうだね。引き止めてごめん」


白石はもう少し残って宿題を終わらせて帰るそうだ。教室のほうが集中できるのだとか。下駄箱まで一緒に歩くのは叶わなかったな、と少し残念に思いつつ鞄を肩にかける。…このまま行ってしまうのは少し勿体無い。


「白石よお、」
「ん?」


ノートを開きながら白石が返事をした。


「お前、試合でも観に来いよ」


そして、俺が続きを言うと今度は顔を上げた。さっきみたいに目と口を開けたまま。


「…野球の?」
「ったりめーだろ。サッカー観に行けって言うと思うか、俺が」
「でも」
「近くにイイヤツ居るかも知んねえなって思わせてやるから」


背後でがたんと音がした。白石が立ち上がったか、びっくりして身体を揺らしたか。それが定かでない理由は、こんな言葉を吐きながら白石のほうを見る度胸が無かったせいである。


「……どういうこと…」
「日曜。11時から青道の球場」


一番近い練習試合の日程だ。それだけは伝え間違えないよう振り向くと、白石は立っていた。さっきの音は立ち上がる音だったらしい。真っ直ぐにこちらを見ている。
やっとかよ。やっと俺が何を言いたいのか少しでも伝わったのかよ。


「そんでそいつの背番号は8な」
「へっ」


言ってしまった。言ってやった。驚くほどに清々しい気分。
呆気に取られた白石をそのまま置いて足早に教室を出、下駄箱までの道のりを一目散にかけていく。やべえ今、すっげえ気持ちいい。

日曜日もしも白石が観に来ていたらその時しっかり伝えてやろう、ほら目の前に居るだろと。気づくの遅えぞ馬鹿野郎!と。
景気付けに明日の空き時間、新しい野球ボールでも買いに文房具屋行くか。

アンチヒーローに憧れて/後