帝光にいたとき、全然ありがたくないことに1軍だけ特別にGW合宿というものがあった。まぁ、弱いやつがいくら練習重ねたって無駄だってわかっていたけれど、1軍だけ合宿というものがオレは気に入らなかった。けど、今更2軍や3軍になれるわけでもなく、その上一年の時の主将はあの拳で語ってくる虹村主将だった。サボるならば、試合のときの崎ちんの二の舞である。まぁ、いつまでたってもわからない崎ちんは予想通り合宿にサボろうとして虹村主将にボッコボコにされてた。学習能力ないとか馬鹿なの?
そんなこんなで、オレは面倒ながらも合宿に参加した。合宿ということで珍しく監督も来るし、はっきり言って地獄だった。一年の合宿で監督と初対面だったからこんな練習量だとは思ってなくて、部活の合宿だけに使われる寄宿舎に戻るときはへとへとだった。初めてご飯を食べるのがしんどいと思ったぐらいだ。ぐっすりと眠れるかと思ったが、そういうことも出来なかった。
「う……っ…」
疲れとは関係なしに成長痛は毎日あらわれる。周りも自分ほどではないが、十分大きいのにどういうことだ。ぐっすり眠っている。オレも眠たいのに、目を閉じてもじくじくと膝が痛み、眠ってもすぐにおきてしまい、なかなか深い眠りにつくことができない。
そのとき、近くの誰かが布団から起きるのがわかった。和室に布団を並べて、いわゆる雑魚寝状態だからどこの誰だかはわからないが、けれど布が擦れたような音だけははっきりと聞こえた。そのあとに、静かに足音を立てないようにオレの頭の上を通っていき、ふすまを開けて閉じられた。
この部屋は1軍の1年のみの部屋だから人物は限られてくる。峰ちんは今も結構な大きさのいびきをかいているし、ミドチンは隣でぐっすりと全く動かず仰向けで寝ている。残っている人物は赤ちんと崎ちんだ。規則正しい生活を心がけていそうな赤ちんはこんな夜中に起きるイメージがない。では、崎ちんだろうか。こんな夜中に脱出でも企てているのだろうか。それは馬鹿すぎる。いくら崎ちんでもありえない。ただのトイレだろう。
けれど、いくら待っても帰ってこない。これはもしや、本当に脱出?いや、ありえない。ないない。
「いって!」
それと同時に誰かに頭を殴られる。誰だよ、と目を開けて上を見ると、誰かの腕。そのまま視線をあげていけば、だらしなく口を開けて寝てる崎ちん。
は?あんたオレと正反対の位置に寝てたんじゃないの?なんでここにいるの?っていうか、ここにいるのが崎ちんっていうことは出て行ったのは赤ちん?
布団から起き上がり、周りを見ると、オレの頭の向かい側にいた峰ちんはいつのまにか峰ちんの隣の崎ちんの布団を横断しているように寝ていて、崎ちんはみんなの頭部側の布団と布団の隙間にできた畳の上で寝るかのように身体を埋めている。そのせいで手を万歳している状態になってオレの頭を殴ったらしい。どういう寝相だよ、本当に。
赤ちんの布団には誰にもいなく、やはり赤ちんが出て行ったらしい。どこにいったのだろう。こんな時間に主将や監督と相談なんてありえないし、お腹でも壊したのだろうか。少し心配になって、布団を抜け出して、ついでに崎ちんの頭も蹴っておいて、部屋をでた。
明かりがついていない廊下は皆と風呂上りに騒ぎながら通ったものとは程遠く静かだった。どこか不気味さえ感じさせる暗さに明かりを探すが、スイッチは近くにないらしく見つからなかった。外の微かな月明かりを頼りに廊下を歩いていると、外の自動販売機の近くのベンチに誰かが座っているのが見えた。その頭が暗くてもわかるぐらいの鮮やかな赤だったので赤ちんで間違いないだろう。
「赤ちん?」
しかし、いつもピンッと伸びている背は今は丸まっている。やはり、気分がよくないのだろうかと呼びながら近づいていくと、赤司の身体がピクリッと動く。
「…だれだ?」
ゆるゆると顔をあげる赤ちんと視線をあわせるように身体をかがませる。
「赤ちん、大丈夫?」
「紫原か…」
「うん、赤ちん、なかなか帰って来ないから心配したし」
赤ちん以外だったら放っておくが、赤ちんは別だ。なんでかはわからないけれど、多分赤ちんは基本的に優等生タイプで消灯後は素直に就寝するはずなのに、それを自ら破ったからだと思う。
「すまない、起こしてしまったか」
「んーん。もともと起きてたし」
あんな忍者のような忍び足誰だって起きない。オレだって起きてたとしても、あんな夜の静かな部屋じゃなかったら気づかなかっただろう。
「起きてたのか。お前は寝るのが好きだといっていたから、てっきり眠っていたかと思った」
「寝るのが好きっていうか、夜はなかなか寝れないの。足が痛くて」
そういいながら、赤ちんの隣に座ると、赤ちんは心配げに足を見てきた。
「足が?大丈夫か?練習で重心をかけすぎて、痛めているのかもしれないな。医者には行ったのか?」
「あー、違う違う。成長痛」
膝を撫でても痛みを軽減されるわけではない。けれど、さきほどベッドにくるまっていたときよりかは大分痛みが消えていた。赤ちんと話していたおかげで忘れていただけかもしれないけれど。
「成長痛…そうか、そんなに急激に背が伸びているんだから骨も軋むようになるか」
「赤ちんはちっちぇーもんね」
「紫原に比べたらね。それに成長痛に伸びる速さは関係ないよ。オレだって成長痛で悩まされている」
「え、うそ」
赤ちんが成長痛?赤ちんの頭から爪先まで見るけれど、どこも痛いそぶりを見せていないし、そもそも痛みと赤ちんが繋がりにくい。
「嘘を言ってどうする。けれど、眠れないほどではないよ」
「なんか信じらんねー。赤ちんが痛がっているなんて」
赤ちんは人間だけれど、人間じゃない。浮世離れした存在についそう思ってしまう。それが伝わったのだろうか、赤ちんが苦笑した。
「オレだって人間だよ。それに入念なストレッチをすれば多少は軽減されるさ。けれど、眠れないほど痛いとすると、少し練習量を考えなければいけないね」
「少なくしてくれるの?」
ふむ、と顎に手を当てて考える赤ちんについ聞いてしまう。この前、読んだことがある。成長痛を軽減させるには、スポーツを少し軽めのものに変更することも必要だと。それなら万々歳だ。楽ができるのならば楽をしたほうがいい。けれど、オレの表情に赤ちんは呆れ顔だ。
「なぜ、そんなに嬉しそうなんだ」
「だって、練習きついんだもん」
「そうだね、今日の練習はきつかったね」
けれど、赤ちんは涼しげな顔。本当にきついと思っているのだろうか。しかし、赤ちんもいっぱい汗をかいていたし、きっとしんどかったのだろう。今は全然疲れなんて見せてもいないけど。というか、赤ちんが疲れを見せたりしているのを見たことがない。
そうだ、赤ちんがそんな素振りしか見せないくせに、さきほどまで長い時間部屋に戻ってこなかったから心配してここまで来たんだった。
「そういえば、赤ちんは何でこんなとこにいたの?」
「……眠れなかったんだ」
赤ちんは少し言いよどんでいたが、すぐに答えた。オレはその答えに驚いてしまう。
「赤ちんも痛かったの?」
さきほども成長痛があるといっていたし。けれど、赤ちんはすぐに首を横に振った。
「違うよ。オレも初めて気づいたけれど、人がいたら眠れないらしい」
ああ、そういう人いるよね。なんか、人の気配に敏感な人。オレは比較的にどこでも寝れるからよくわからないけど。
「だから、ここで寝てたの?」
「少しここで涼むだけにするはずだったんだが、どうやら寝てしまっていたらしい。紫原の声で目が覚めたよ」
苦笑する赤ちんにオレは驚きを隠せない。赤ちんが外で居眠りなんて誰が考えられるだろう。
「こんなとこで寝てたら風邪ひくし」
「たしかに」
五月といってもまだ夜は少し寒い。こんなところで寝たら風邪をひいてしまう。しかし、部屋で眠れなかったら明日の練習に支障が来たすだろう。
「なんなら、明日監督に頼んでみたら?」
「そんなワガママは言ってはいけないよ」
「でも、そんなんじゃ赤ちん倒れるし」
「心配しなくても大丈夫だよ」
頑なとしてオレの言葉を聞き入れない赤ちんにオレはどうすればいいのかわからない。こんなやつは放って置いたほうがいいんだけど、でも赤ちんは別だ。本当に倒れられたら困る。ってか、きっと心臓が止まるほどビックリするから、本当にぜひやめてほしい。どうしようか、とうんうん考えていると、ふと以前にテレビで言っていた俗説を思い出す。
「……オレにいい考えがあるし」
「え?」
「とりあえず、部屋にもどろ」
「ああ」
そういうと、いつも通りしゃんと背筋を伸ばして赤ちんは歩き出す。確かにこんな人が無防備に寝ているのは正直想像できないかも。
部屋に戻ると、案の定峰ちんと崎ちんはさらに動きまくっていた。峰ちんは全ての布団を使いたいかのように大の字で崎ちんに圧し掛かりながらミドチンの頭を蹴ってるし、崎ちんはもはや敷布団が掛け布団になっている。ってか、畳がすきなの?
「…二人ともすごいな」
「異常だよね」
ひそひそ声で話しながら、とりあえず赤ちんの布団は無事だ(っていうか、本能的に避けてるようにしか見えない)し、オレと赤ちんはそこに行く。
「そういえば、良い案があるって言っていたな」
「まぁ…なんというか思いつきっていうか…聞いた話というか…」
今思えば、良い案といえば良い案だけど、これは男同士でやるには些かキツすぎる。いや、赤ちんならギリセーフ。オレはアウトだけど、まぁ二人であわせてセウトぐらいだから、まだ大丈夫な気がする。
「なんだ、珍しくはっきり言わないな。どうした?」
「赤ちん、怒んないでね」
「怒られるような内容なのか?」
「もう、黙って」
「ぁ…」
とりあえず、言えぬなら行動にうつしてしまえ!というように赤ちんの肩に腕をまわして抱き寄せる。赤ちんは小さく声をあげた。思った以上に赤ちんは筋肉がついていてガッシリしていた。けれど、やはりオレより一回り以上小さいからスッポリとはまってしまう。
「人の心臓の音って安心するらしいよ」
「これは…さすがに…」
「でも、寝れそうな感じじゃない」
とっさに赤ちんの言葉を遮って、トントンとリズム良く背中を叩く。座って抱き合って、今起きられたら絶対あらぬ誤解を受けるだろう。でも、なんとなく今更離すこともできなくて、とにかく眠れ眠れと心の中で唱えながら赤ちんの背中を優しく叩く。
「ふふっ…」
「赤ちん?」
息が漏れるだけの笑い声を出す赤ちんに首をかしげると、赤ちんはなんだか嬉しそうに笑っていた。
「確かに眠れそうだ」
そういって、赤ちんはオレの胸に頬を寄せる。そのままオレが仰向けになるように倒れると、赤ちんは顔をあげる。なんだかくすぐったい。
「紫原、この格好じゃ寝苦しいだろう」
たしかに、さすがに小さくて持ち上げれそうな赤ちんだったとしても、胸の上にいたら微かな息苦しさを感じる。たしかに寝にくい。
「じゃあ、横むく」
「ああ、そのほうがいい」
赤ちんを胸に抱きしめながら横を向くと、赤ちんはおかしそうに笑った。
「いまさら逃げないよ」
「でも、男に抱きしめられてるとか普通はイヤでしょう?」
「そうかもな。でも、安心するからいい」
それは本心なのか、嘘なのかわからない。でも、本当に力を緩めても赤ちんは離れることはなかった。なんだか胸に抱いている温もりのおかげでオレまで痛みを忘れて眠たくなってくる。うとうとしながら、明日の朝は皆が起きる前に起きなきゃうるさいだろうなぁと思いながら、オレは重い目蓋を閉じた。
それから、その後の数日間皆が寝静まった後赤ちんはオレの腕の中で寝てくれた。オレは結構安心して寝れたけど、赤ちんは本当に眠れていたのかはわからない。目が覚めたとき赤ちんはオレの腕から抜け出てロードワークに出ていたし、皆も起きていたからいつも赤ちんが腕の中にいて眠ったのは夢のような気分だった。でも、赤ちんは合宿のとき倒れることはなかったし、いつも通りピンッと背筋を伸ばして、疲れなど感じさせないような涼しげな顔をしていた。だから、多分眠れていなかったとしても、赤ちんの言うとおり“心配しなくても大丈夫”だったのだろう。
結局、赤ちんを抱きしめて眠ったのは1年の時だけだった。2年のときはなんとなくそれを聞くのも気恥ずかしかったし、就寝時間になれば赤ちんは素直に横になっていたし、オレもその頃には成長痛もあったけれど寝れないほどではなくなっていたから、すぐに寝ていた。3年は論外だ。
それからオレが秋田に行って、赤ちんは京都に行った。二人ともバスケ部に入って勝ち続けるオレたちに、一年の冬、黒ちんとそのチームはマンガのお約束のように“努力・友情・勝利”でいきなり敗北をつきつけてきた。オレはバスケという競技、赤ちんは赤司征十郎という一個人を見つめなおすこととなった。
二年の春、オレは東京に来た。GW合同合宿だ。誠凛の女監督の父親は昔バスケの選手だったらしい。雅子ちんはもちろん、キセキの世代が所属している高校の監督全員が知り合いだといっていた。そういう交友関係のせいか、誰が発案だなんて知らないが、合同合宿なんて面白いんじゃないかという話は比較的簡単に話は進み、キセキの世代が所属している学校はGWに東京に集まることとなった。
といっても、そんな6校も集まって出来る体育館なんてない。だから、東京じゃない3校がそれぞれ東京にある秀徳、桐皇、誠凛の体育館にお邪魔して試合と練習をする。合同合宿とは俄かにいえないが、それでも陽泉と洛山は同じ寄宿舎で寝泊りをするので、ある意味合同である。
一日目は練習の後にいきなり誠凛との練習試合があたり、雪辱戦を強いられたためイヤでも熱くさせられてしまった。結果はなんとか勝ったような形で、オレでも反省点が多い戦いだったとわかった。雅子ちんなんてまだまだ課題は山積みだなと目をギラギラさせながら言っていた。帰るのイヤだわー。
今日は早く寝ようなんて思いながら部屋に行くと、扉の前で立っている人物がいた。
「赤ちん?」
「やあ、久しぶりだね」
「う、うん。久しぶり」
本当に久しぶりだ。最後に会ったのはあのWCだった。会ったといっても、オレが一方的に見ていただけだけど。
WC決勝戦、誠凛対洛山。赤ちんが負けた試合だ。
あれから赤ちんとは話していない。負けた赤ちんがどうなってしまったのか気になっていたけれど、だからといってどう話せばいいかわからなかった。今日の合同合宿だってあくまで自然に避けてた。
「敦と会っていなかったから訪ねようと思ったんだ。ちょうど帰ってきてよかった」
「あー、うん。そだねー」
ちょうどドアをノックする前のようだった。これならもう少し遅く帰ってきたほうがよかったかもしれない。それならば、赤ちんは諦めて帰っていただろう。今更、どの面下げて会えばいいのかわからなかった。
「調子はどうだ?」
「うん、ぼちぼち」
「そうか、今日の誠凛戦は勝ったようだね」
「うん」
「おめでとう」
「たかが練習試合じゃん。本番で勝たなきゃ意味ねーし」
「それもそうだな。しかし、勝ったじゃないか」
「うん」
「洛山と陽泉は最終日だったね。その日はお手柔らかに頼む」
「うん」
世間話もほどほどに。というか、ほとんど赤ちんしか喋らずに、赤ちんは満足したように笑って、オレに背を向けて帰ろうとする。しかし、それだけで終わりなのはあまりにもあっけなくて、オレは赤ちんの手を慌てて掴む。赤ちんは驚いたように振り向いた。
「い、今はちゃんと眠れてる?」
とっさに出てきた言葉はそうだった。もしかしたら、同じ時期だからかもしれない。あの時もGWの最初の日だった。いや、あの時は日を跨いでいたから、次の日だったけれど。
「え?」
「一年のとき人がいるとこで寝れないっていってたじゃん。だから、今はどうかと思って……って、んなこと覚えてないか」
ぽろぽろと零れる言葉をそのままにしていたが、あまりにも赤ちんが呆然としていたから思わずその出口を塞いだ。
そもそもあの時の記憶は前の赤ちんの記憶だ。たとえ、記憶が共有されているとしてもこんな些細な記憶、今の赤ちんには消し去られているだろう。そう思って、自嘲するように笑うと、赤ちんは安心させるように微笑を浮かべる。
「…覚えているよ。それに大丈夫だ」
「そっか、そうだよね。2年も3年も大丈夫そうだったし」
覚えていたことに嬉しさが溢れたが、しかしなんだか大丈夫という返事には残念に思った。オレがいたから眠れていたのかもしれないという期待がまだどこかにあったのかもしれない。しかし、赤ちんの返答は正解だ。大丈夫じゃなかったら、赤ちんは2、3年のときは眠れていなかったことになる。それはいくら赤ちんでもつらいことだっただろう。けれど、あのときの赤ちんの安心したような笑みは、本当にオレの胸でしか眠れないように錯覚したのだ。
どことなく気分が落ち込んだオレに赤ちんは口を開く。
「敦」
「なに?」
「大丈夫じゃなかったらお前はまた僕と……いや、気にするな」
「ね、寝る!いくらでも、オレの心臓の音聞かせるし!」
まさかの赤ちんの言葉にオレは慌てて言葉を付け加える。途中で遮られてもわかる。これは期待してもいいのだろうか。赤ちんがまたオレの胸の中で眠ってくれるかもしれないと。
「……ここでは僕は一人部屋なんだ」
一人部屋?陽泉でも監督以外は大部屋だ。たしか、洛山も大部屋だと聞いていたが、赤ちんだけ特別扱い?そんな馬鹿な。でも、赤ちんならありえる。なら、やっぱり赤ちんは今でも一人ではないと眠れないのではなのだろうか。
「お前さえよければ消灯後、おいで」
そういって、穏やかに笑った赤ちんは歩き去った。
未来が視える赤ちんはきっとオレの行動がわかっているのだろう。けれど、一人部屋ならオレはいらないはずなのに、オレを呼ぶということはやはりきっとオレの期待通りだと信じてもいいのだろうか。
2、3年のときは皆が就寝したあとに、オレの布団にもぐりこんでいたと、オレの胸の中にいた赤ちんが言ったのは多分オレたちの一生の秘密だ。
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