「あっ、あんっ、あっ、あっ」

「ほらほらー、がんばってー」

「あっ、んんっ、あん…」


 寝転んでいるオレの上で頬を真っ赤に染めながら頑張って腰を振っている赤ちんの姿ははっきりいって絶景だ。
 部活の遠征やレポートですれ違い禁欲生活になっていたオレはぶっちゃけ限界ギリギリで…今日赤ちんが帰ってきたらぱくりと食べちゃうつもりだったのに、まさかいつもオレから誘わない限りセックスしない赤ちんの方も限界ギリギリだったとは…そのうえ、自分から攻めるって言うなんて…

 ニヤニヤと緩む頬が止められない。


「もっと動いてー」


 さっき思いっきりイったばっかだからか、腰は焦ったさを感じるほど鈍い。これでも気持ちいいには気持ちいいんだけど、これではなかなかイけない。っていうか、物足りない。
 赤ちんが大好きな乗馬みたいにお尻を軽く叩いて叱咤すると、嬉しそうに後ろを締め付けてきた。そのくせに、速さは改善される様子はない。


「赤ち〜ん、攻めてくれるんでしょー?」


 快楽には滅法弱い赤ちんにしたら騎乗位のうえにいつものオレのペースで動くのはつらいんだろう。でも、オレだって半端な快楽じゃ生殺しだ。腰を撫でながら軽く下から突き上げると、赤ちんの肩が大げさに動いた。


「やあっ…あつ、あっ、あん、だめぇ」


いや、ダメって…


「赤ちんが頑張ってくれないからじゃん」

「だ、だって…あつしの、ひさしぶりで、おっき……や、また…」


 そりゃあ、大きくなるし。だって、可愛すぎ。エロすぎ。あー、もう、むちゃくちゃにしたい!もう我慢限界!
 その間に赤ちんはあんあん、ぐすぐす言いながら腰を振ってる。


「あっ、う、ぼく…ぼくだって、あつし…が…はっ、あぁ…目をとじてくれたら…」

「は?」

「う…あ、はっ、はやく…」


 え、オレ今から赤ちんの腰掴んでガンガン突くつもりだったんだけど…オレの上で翻弄される赤ちん見るつもりだったし。
 目をぱちくりさせるけど、赤ちんは懸命に腰を振りながら待ってる。あんあん気持ち良さそうな顔しながら、オレが目を早く瞑らないか、じっと見てくる。

 気持ちよさを優先させるなら明らかにオレが動く方がいいに決まってるんだけど…

 でも、赤ちんのお願いなら仕方が無い。
 そっと目を瞑ると、赤ちんが啼きながらも、安堵のため息をついたのがわかった。何が始まるんだろうってちょっとドキドキする。けれど、オレの予想とは外れ、ぬこぬこと動いてた赤ちんの動きが止まってしまった。
あれ?


「開ける…な…」


 まさか止まるのは思ってなくて眉を寄せると、それに気づいた赤ちんが硬い声で抑制する。それと同時に、太ももに手が乗る感触と、ぺたりとソファーについてた赤ちんの膝が浮き上がる感覚。


「あっ、おく…おく、ふかいぃ…」


 うっとりと呟く赤ちんの声をBGMに途中まで含んでいた中がずっぽりと奥深くまで飲み込んだ。心地よい締め付けが根元を襲い、柔らかい赤ちんのお尻がたまと触れ合う。ちんこ全部が赤ちんのひだとひだに絡みついて、正直やばい。


「ん、くるし…あつしの、あ…お腹、いっぱい…」


 え、なにこれ、すっげー目開けたいんですけど…


「ぼ、ぼくの、ほんき…あ、みせてあげるよ…はっ、あ、あっ」


 オレが目を開けるか否か葛藤している間に、どこかで聞いたことがたるような決め台詞を甘い声で赤ちんは啼きながら宣言すると、そのまま勢いを動き出した。


「あっ…!あつ、し…あっあっ、おく、あっ、はああ…あんっ…!」

「うっ…はっ、あ…」

「ふあっ!おく……ごりゅごりゅ、って……!あっ!あん、んっ、んっふ…」


 ちょっ…赤ちんの本気やべー…!

 さきほどとは段違いに勢いが増したピストンは根元から先端まで溶かすように締め付け、刺激を与えてくる。たまにぐりぐりと掻き回すようにグラインドさせ、ぱちんぱちんと絶えず叩かれているような内腿は最早快楽の増長でしかない。それに加え、目を閉じてるせいで神経はほとんど中心にいってしまってる。

 赤ちんの本気舐めてた!超ヤバイ!イきそう…!気持ちよすぎ…!

 ぞわぞわと背中に湧き上がる快感に歯を噛み締めて耐えるが、たとえ赤ちんが帰ってくるまでに一回や二回抜いていた状態であっても、正直久しぶりの赤ちんの中に限界はギリギリだ。

でも、赤ちんより先にイくなんて無理だし…!

もう赤ちんのお願いとか知らねと目を開けて、腰を掴もうとするが、その前に手の動きが止まる。


「うわっ…あか、ちん…すげ…」

「やっ!あっ、みな、いで、って…ん、んんんっ…とじていろって…いったのに…」

「っ…こんなの、目ぇつぶってるほうが、はっ、あ…もったいねーし…!」


 目を開けた先には、オレの太腿を掴む手を支えにして、はしたなく膝を外股に開きながら涙も涎も拭かずに何かのダンスのように欲望の赴くままに腰を振る赤ちんがいた。ビンビンに反り勃ってるちんぽもぱんぱんに膨らんでいるたまも、シワもなくなるぐらい頬張っている穴も全部みえる。
 プライドが高くて、受身な赤ちんのその姿に興奮しないわけがなく…


「やっ…やだぁ…ひっ!あっ!さす、さすらないで…ひっ、あああんっ」


 ふるんふるんと律動にあわせて揺れている性器を握り扱くと、案の定赤ちんは背中を思いっきり逸らして身悶える。けれど、腰のスピードは止まらず、むしろ中の締め付けがきつくなり、こちらがつらくなった。


「むりだ、って…あかちんのそんなすがた…くっ、ん…みちゃったんだから…」

「ふああっ!そんにゃ…!イッちゃ…でちゃう、でちゃう!」


 この先を進むことを怖がるように首を振りながらも赤ちんの身体が一際に飛び跳ねた。それと同時にオレの指の間から白濁が飛び散る。


「うっ…あ!」


 イったことで後ろの締め付けも搾り取るような動きになり、オレも我慢出来ずに中へ吐き出した。ビュッビュッと注がれているのが分かるのか、吐き出す度に赤ちんは小さく跳ねる。そして、短く息を吐きながら、奥に精液を塗りつけるように腰をグラインドさせていた。


「あ、いっぱ…ん、ふぅ…」


 うわ…ほんと、なにこれ…エロすぎっしょ…

 普段とは似ても似つかない痴態を晒す赤ちんに吐き出して満足したはずの自身も反応するのがわかる。


「あ…」

「赤ちん、全然足りない。もっとちょーだい?」


 赤ちんもほしいでしょう?

 ちらちらと揺れる情欲の瞳に訴えかけると、赤ちんは小さく頷いた。完璧理性なんて消えてる状態だ。これは理性戻ったときが大変だなと思いながらも、いまさらやめるつもりなんてない。
 もう腰がガクガクの赤ちんはさっきみたいに動かず、小さく前後に動いて中の気持ちいいところに当てようと奮闘している。それを数十秒だけ眺めて、腰をつかむ。今度は拒否されず、むしろ、早く早くという期待の目で催促されてしまった。

 もー、どうなっても知らないからね!

 理性が飛んだ赤ちんの淫靡さへの興奮と今まで動かなかった(動けなかった)フラストレーションを発散するように、思いっきり下から突き上げた。


「ひあああああっ!あつし、はげし…!あっ、ああああ!」

「さ、んざん…我慢させられたからねー」


 ソファーのスプリングの力を借りてガンガンと突き上げると、赤ちんの身体は壊れた人形のように跳ね回る。けど、さすがの赤ちん。小さい頃から培われた乗馬スキルのおかげで力が入らないはずの腕と足でバランスをとってる。あひあひ言いながら、重力にまかせてオレのを奥まで咥えさせてる。


「ほら、赤ちん…今日はおっぱいさわってないんだから、ちゃんと触ってあげなくちゃ…」


 いつのまにか2人とも全裸になって、それも明かりがついたリビングでヤっているものだから、今日の赤ちんの身体はよく見える。赤ちんが攻めると言われたせいで、今日一度も触られてないそこはピンッと勃って、真っ赤に色づいている。
 そこを一心不乱に舐めしゃぶりたい衝動をおさえて、その代わりに卑猥な要求を促すと、赤ちんは羞恥と快楽でごちゃまぜな目で見下ろしてきた。

 さすがに無理か…

 あまりにも普段とはかけ離れた淫乱な有様を見せつけるから、調子に乗ってしまった。まあ、それは追い追い調教すればいいかと考えていると、赤ちんの目がきゅうっと力を入れて閉じられる。


「はっ、あ、あかちん…?」


 赤ちんの右手が震えながら、その胸に寄せられる。


「うっ、んん…!んっ、あっ、ん!」


 顔を真っ赤にしながら赤ちんはたどたどしく親指と人差し指で真っ赤な突起を転がしはじめた。その瞬間、ぞわぞわと全身が震えた。


「やっ!お、おきく…なったぁ…!」


 いやいやと首を振りながら、赤ちんの顔は嬉しそうだ。


「…気持ちいい?」

「ん…いい…ひもちいい…!おっぱいきもちいい…」

「っ…ほら、くりくりするだけじゃなくて、きゅーって引っ張ってあげなきゃ…」

「あひっ!」


 弄られてない方の乳首を捻るように引っ張れば、きゅんと強い締め付けとともにぴゅっと少量の白濁液が腹に降ってくる。


「はっ…そんな、気持ち良かったんだ」


 揶揄するように言えば、赤ちんは顔を蕩けさせながら睨んでくる。


「あつしがこんな身体にしたくせにぃ…!あっ、ん、ん…せ、せきにん、とれぇ…!んっ!?」


 可愛い赤ちんの発言に思わず身体を起こし、その唇を奪う。もう本当に今日の赤ちんは素直すぎて心臓がついていかない。禁欲生活は思った以上に赤ちんに影響を与えていて、いつも求めてばかりのオレからすれば、嬉しくて嬉しくてたまらない。
 舌をすり合わせていると、赤ちんは腕を首に足を腰に絡めて、密着度を高めてきた。でも、さらに奥に入ってしまったんだろう。自分でしときながら身悶えている。可愛すぎなんですけど。


「んっ、あ、あつし…」

「はぁっ…いっしょーぶん、とってあげる」


 額にキスをして、ゆっくりと赤ちんの身体を横たえさせると、赤ちんは期待するようなとろんとした眼差しをこちらに向ける。が、すぐにはっとしたように目を開いて口を開く。


「あ、きょうはぼくが上って…」

「今度はオレのばん〜」

「でも…あああああぅ!!」


 これ以上の反論を遮るように絡められてた赤ちんの足を大きく広げて、思いっきり突き上げてやれば赤ちんは背中を逸らして大きく声をあげる。

 やっぱりこっちの方がしっくりくるなー。

 赤ちんを見下ろしながら、ぼんやりとそう思う。赤ちんが上って新鮮だし、可愛かったけど、やっぱり赤ちんは下で乱れてもらったほうがいいや。


「あ、あう!こんな格好…」

「はいはい、あばれないあばれない」

「ひうううっ!!」


 びくびくとしてる赤ちんをまんぐり返し状態にしてやれば、キュンキュン締め付けながら足をバタバタと暴れだす。でも、その足も封じてしまえば、呼吸もままならない赤ちんはひいひい言って、短い爪でガリガリとオレの腕を引っかく。気持ちいい場所に当たってるんだろう。まぁ、当ててるんだけど。


「も、むりぃ…あっ、あつし、やら…うごいてぇ…ひあっ…」


 まんぐり返しているから、自然と赤ちんのドロドロの赤ちん自身は赤ちんの顔の真ん前にある。いったらセルフ顔射状態。体が柔らかいってこういうとき役立つよね。たらたらと流れる先走りか精液かもうわからない液体が赤ちんの顔に降りかかって、赤ちんの顔は早いうちにもうドロドロのベタベタだ。そんな顔でとうとうおねだりとか、もうどこのAVだよって感じ。エロ過ぎ。ってか、腰動いてるし。でも、これってオレのせいなんだよね?オレとずっとエッチしたから、赤ちんはこんなエッチになっちゃったんだもんね?じゃあ、責任、とらなきゃね。


「あっ!あああああ!!」


 赤ちんのご要望どおり、前立腺をカリで抉りながら奥まで突き刺すと、赤ちんの爪先はぴーんと緊張したみたいに伸ばしたまま固まる。それを横目で見ながら、ピストン運動を始めると赤ちんはガクガクと震えだす。


「ひぐっ!あっ、あっ!つよ…!ひっ…も、やらあああ!!」

「っ…なにー?動いてっていったの赤ちんでしょー」

「ひがっ!こん、な…!あ、あ、あ、だめ!あー!またきちゃうぅ!」

「きちゃえばいーじゃん」


 さっきも散々イッてたのに、何を怖がっているのか。首をぶんぶん振って、なんとか快感を外に逃がそうとしてる赤ちんの弱い場所を殊更責める。


「だめだぁ…!おかひくなるぅぅうう!あつし!おひり、やあ…!あつっ、そこばっかあ…!あ゛っ!ひぅうう…いじわ、りゅしないでぇ…!!」

「す、きなくせに…」

「しゅきじゃな…!っっ!!ひあああ!ごめ、あひっ…ごめんなしゃい!だいしゅき!だいしゅきりゃからあああ!ごりゅごりゅやめ…!あ゛、あ゛あ゛あ!イくぅ…おしりだけでイぐぅ!!っっ!!〜〜〜〜〜っっ」


 ガクガクと腰が震えて、自分の顔に薄くなった白濁をぶちまける。中もぎゅうぎゅう締め付けて、射精を促してるようだ。それになんとか耐えて、無理やりねじ込むようにきついそこへ突き入れると、赤ちんの目がかっと開く。


「ひぃあああ!?あつひ、イってる!イって!イってるのぉ!あつひぃ!」


 そんなこと知ってる。目の前で射精してたし。ってか、赤ちんの顔、自分の精液でドロドロだし。
 でも、赤ちんは必死にオレの腕を掴んで訴えた。その間も赤ちんはイってるらしくて、叫んでる自分の口にトロトロと精液を振りかけてる。


「も、イキそうだから…」

「はや、はやくイってぇ!〜〜〜〜っ!!ああ゛あ゛あ!イ゛くの…とまらないよぉ!おしり…おしりおかしくなるうううぅう!」

「ん…はっ、あかちん…あかちん」


 本当に壊れるんじゃないかって思うぐらい赤ちんは全身を痙攣させて、その快楽を全身で受け止めている。そんな姿をずっと見たかったけど、オレも限界が近い。きっと赤ちんが女ならカウパーだけで妊娠してるぐらいだ。パンパンになってる性器で奥深くに穿つと、赤ちんは震えながらも必死に足を逃がさないようにオレの背中に回す。


「あづしぃ…あ、あ゛ー、あ、ちょうだい…!あつしの、精液ちょーだい!ぼくのなかに、いっぱいそそいでぇ!」

「そんなに、ほしいんだ」


 こくこくと何度も頷く赤ちんにこちらも限界だ。


「くっ…うっ、あかちん、でる」

「ふあああああ!あー…あ、あ、でてる…んん…おく…あつしの、いっぱいぃ…」


 奥深くに注ぎ込まれる感触に赤ちん自身は気づいていないようだけど、嬉しそうに笑う。それをまた硬くなり始めた棒でかき回してやると、赤ちんはまた少し高い声で喘ぐ。


「ま、まだ…やるのか…あっ、ん…ん、ん」

「赤ちんが誘ったんだよー」


 誘わなくても、久しぶりのセックスなんだから燃えるに決まってるんだけど、今日は赤ちんに誘われたからさらに火が強くなる。それに上で動いてくれるっていう滅多にない絶景を見せてくれたし。これでもう終わりとかありえないでしょう?
 まだ少ししか回復していない赤ちんのために激しく動かずに奥だけを突くように小刻みに動かすが、それだけでも感じちゃうらしく赤ちんは口を開けて吐息をもらす。


「あ、ああ、んはぁ…だって…ぼくだけが、あつしのことほしいばっかでくやしくて…」

「なにそれ?」

「あ!ひ、い…」

「こんなにオレのでぐちゃぐちゃにされといて、オレが赤ちんほしくないとでも言ってんの?」


 これはムカついた。オレの吐き出したものをわからせるように水音を派手にならしながら腰を回すと、赤ちんは顔を赤くさせながらも反論する。


「で、でも…ぼくがいつももらってばかりで…今日だって我慢できなくて…」


 なーんだ、そんなこと。どうやら、オレは今日まで平気だと思われていたらしい。それはそれで心外だけど、まぁ疲れててオレには珍しく性欲より睡眠欲に負けちゃったせいだから赤ちんにそういわれてもしょうがないと思えばしょうがない。でも、いつだって赤ちんは一番だ。そこにいるだけでオレは欲情してしまう。


「じゃあ、今日は教えてあげるよ。オレがどれだけ赤ちんに好きだって気持ちをもらって、どんだけ欲情してんのか」

「ふ、う…」


 耳元で囁いてやれば、赤ちんは興奮したのか体を震えさせた。後孔もきゅっきゅって締め付けてきて、うん、やる気満々だね。
 ねぇ、赤ちん夜はまだまだ長いよ?



END

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 ここまでお読みいただきありがとうございました!
 
 下部より、お返事させていただきます。お手数ですが、リクエストご本人様はスクロールお願いいたします。


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 この度はリクエストありがとうございます!はじめまして、翡翠ナチと申します。
 同棲の甘い紫赤でしたが、いかがでしたか?ただのエロな気がしますが、相思相愛の甘い二人を書いたつもりです!お楽しみいただければ幸いです。
 もし、想像と違う。もっと違うのを考えていたということでしたらお申し付けください。出来る限り修正したいと考えています。
 では、短いですが失礼致します。本当にリクエストありがとうございました!



 

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