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ごつごつした指が、中に入ってくる。好みの場所を探って、擦り上げて。好き勝手しては出ていく。


息をつく間も与えられない。とろとろに潤んだ内部に熱い杭が沈み込んで、動くたび卑猥な音がした。快感が駆け上がってきて、脳を震わす。甘い息苦しさで顔に熱が集まるのがわかった。


「……っ」


折り曲げた脚を強引に胸に押し付けられた。同時に太く硬いもので奥を強く圧迫される。


男は浅い呼吸を繰り返して、怖い顔でいる。覆いかぶさりながら、ただ一言「いやらしいな」とだけ言った。


その言葉は、聞き慣れぬ、新しい言葉だった。しかし、何を知っているのか、本能がそれを是(ぜ)として心臓を大きく鳴らした。


「いけない……?」


息も絶え絶えに少女は問う。


「いやらしいのは、いけない?」


ときめく理由はわからない。異様な高揚に身体が痺れている。


「いやらしいティーは、だめ……?きらいになっちゃう……?」


この男が、自分を罵ることなどないと知っていた。たとえ酷い悪態をついたとして、それが自分の存在を否定するものでないことくらいわかっていた。彼にとって、自分がどれだけの存在か。どれだけの価値があるか。


「きらいに、ならないで」


男は眉を寄せて切なそうに歯を食いしばっている。


「そう、煽るな……」


それがやっとのようだった。それからは言葉はなかった。夢中になって、激情に殉ずる。


何にだってなれる気がした。この男が、望むのなら。





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