ネットを通じて知り合った人間は腐る程いる。
そのうち俺とリアルで会って、生きている人間は少ない。
大半は会うと言い寄ってくる女、俺に嫉妬する男でうざくて殺すことが多いからだ。
僅かな生き残り。
詰まりはどちらでもない人間。
その一人がリルだ。
俺にとって蜘蛛以外の人間は人間として認識されていない。
替えのきく玩具。
それが他人(身内以外)への認識だった。
今もそれは変わりない。
「で、何が言いたいのかな?シャルナークさんはー。」
リルは俺の話をどうでもよさそうに聞き返す。
その視線はテレビに集中して、こちらを気にしたようすはない。
「ん?だから、頑張ってねってこと。」
「はぁ?」
ニコニコと言う俺に、意味が解らないと言う顔をリルはする。
それに俺は一層笑みを深めた。
「だから、」
俺が飽きないように頑張ってね。
暴君的愛情表現
死にたくないでしょ?なら俺を楽しませて。
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