なんだこれ。こいつらは私を馬鹿にしているのか。
いや、そうとしか考えられない。
ただの文字配列のくせして生意気な!
私がうんうんと唸っていると何かが頭にあたる。
うん、地味に痛いよね消しゴムの欠片って。
くそ、どこのどいつだ犯人!
「何を一人でブツブツいっとるんじゃさっきから。」
犯人は隣人でした。ってお前か!
「別にいいじゃないか、隣の席の仁王雅治君。」
「…何でフルネームなんじゃ。」
そんなの、
「そういう気分だから。」
消しゴムの恨みに決まってるじゃないか。
まぁ、私は心が寛大だから許してあげるけどね!
「……そうか。で、どこが分からんのか言ってみんさい。優しい雅治君が教えちゃろう。」
「え、全力で遠慮する。」
行き成り優しくなるとか、キモいよ仁王。
え、頭大丈夫?
「お前さん人の善意を無下にするとは酷い奴じゃな。」
いやいやいや、
「だって裏がありそうだし。」
君の場合は100%ある。
「裏なんてありゃせん。ただ、昼食に購買の焼きそばパンが欲しいだけナリ。」
「いや、もろにあるじゃん!え、私に買わせる気だったの?」
やっぱりか!!
ってか、想像より酷いぞ!?
「ピヨ」
何それ鳴き声?
「ピヨ、じゃないから!買わないし!」
「ケチじゃな。」
「どこがだよ!数学の問題教わっただけで焼きそばパンとか、ぼったもいいとこでしょ!」
何なんだコイツは!
ツッコミすぎて疲れるわ!
あー授業中に大声出しちゃたじゃん。
…ん? 授 業 中 ?
「……朝倉、仁王。お前ら俺の話聞いてたか?聞いてないってことは出来てんだろうなぁ?」
はははは、先生の後ろに般若が見えるや☆
この後私と仁王は廊下に立たされ廊下でも口論となり、騒いだ罰として課題をたんまりと貰うのでした。
隣席バトル
って、今時廊下に立たせるって!!
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