「あーあ、つまんないなぁ。」
俺の声に反応もせず、理流はカタカタと軽やかにキーボードをタッチし、目線は資料を追っている。
「ねぇ、聞いてるかい?」
それに漸く反応した理流。
「私に話しかけていたんですか?」
「他に誰が居るって言うんだい?それとも君には何か見えるのかな?」
俺が嘲笑したように言うが冷めた台詞を返す。
「別に私は見える人間ではありませんよ。ただいつもの独り言かと興味がなかっただけです。」
「ひどいなぁ、俺がいつ独り言を言うような寂しい奴になったんだい?」
「さぁ?出会った時にはそうでしたから知りませんね。それと、」
淡々と返す彼女はまとめた資料を持ち、俺の机に置く。
「コレが次のターゲットの資料です。よく読んどいてくださいね。」
「はいはい。」
肩を軽くあげ、仕方ないという仕草をするが、それにも興味がないかのように彼女は自分の席へと戻った。
相互興味対象外
だからこそ俺は彼女に興味を持つ
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