「10名程度の隊士が集まったそうだ。なので明日から真選組零番隊として行動を開始してくれ!麻裕子隊長!」
"隊長"
その呼び方に麻裕子は思わず顔が緩む
『はい!お役にたてるように頑張ります!!』
「ちなみに中原君も入隊を希望と言ってたが・・・・」
『あ、アイツなら要りません。警察庁の仕事だけしてろ』
「マジ酷いんだけど?僕何かした?嫌われるような事した?」
『25歳で僕とか言ってるキモ男が嫌いなんだよ!』
「ちょっとお前らマジ黙ってろ〜オジサン頭に風穴開けちゃうよ〜?」
「とっつぁんも拳銃しまえ、オイ城戸これが零番隊隊士のリストだ。部下の名前と顔ぐらいは覚えておけよ?」
そう言って土方から渡されたリストに目を通す
『全員警察庁から?』
「いや、今回の為に募集した人材も入ってる」
『ふーん・・・?』
「なるべく麻裕子が舐められちゃわない様に若い子選んどいたから〜!」
『ふ〜ん・・って中原が選抜したの?!』
「そうだよ〜?」
『・・・・・』
「何その顔?」
『・・・・別に・・・』
「大丈夫!腕のいいのばっかり選んだから〜」
『なら良いけど・・・』
その後、零番隊の説明を松平と近藤から受けると、警察庁の仕事が残ってるとかで松平達は帰って行った
屯所から遠ざかる車を見送っていると土方から声が掛かる
「アイツもお前が異世界から来た事知ってんのか?」
その少し低い声に麻裕子は少し体を震わす
『いや?知ってるのはシロー達だけ』
その返事を聞くと土方はさっきから放っていた殺気を納め煙草を咥え「そうか」と一言漏らし屯所へと戻って行った
・・・・・何だろ?
なんか心配してくれてたのか?
その土方の行動が分からず麻裕子は一人門前で首をひねっていた
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