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「いくらアイスをせがんでも買ってくれないので仕方なく自腹でパッキンするアイスを買いました。とっても安い!赤司くんに見せびらかしながら食べるつもりだったのにパッキンした片方を奪われてしまったのでなんとも言えません!強いて言うことがあるなら赤司くんはパッキンアイスが似合わないですね!ってことです!」
「まぁまぁだな」
「せっかく買ってあげた(奪われた)のにそれは無いと思います!デリシャス!とか満面の笑みで言ってください!やっぱり怖いのでやめてください!」
「どっちだ」
「言ったらやってくれるんですか!?」
「まぁ、やらないが」
「ちくしょう!」
「あいっかわらずうるせーなァお前」
「え?あっ、これは灰崎くんじゃないですか!いきなり登場するのはやめてください!一瞬赤司くんがとんでもない言葉遣ってきたと思ってびっくりしたじゃないですか!」
「あー…そら怖いな」
「でしょう。まぁ丁度いいところで出会ったので聞きますけど、灰崎くんはこの夏が終わるまでにそのうんこヘアーをやめる予定はありますか?」
「は?ねぇよ、そんなもん。お前、この髪型の良さが分かんねえのかよ。だからいつまでたっても処女なんだよ」
「うんこヘアーには突っ込まないのか…」
「でも灰崎くん!その髪型って髪に負担かかってますよね!ハゲるんじゃないですか!」
「処女には突っ込まないのか…」
「いや、言っとくけどお前、俺がハゲても寄ってくる女はわんさか居るんだぜ」
「それは素敵な愛ですね!私も見習いたいと思います!あっ、じゃあ赤司くんは私がハゲても愛してくれますか!」
「何で愛してることが前提なんだ」
「ちなみに私は今まさに現在進行形でハゲてほしいです!その赤が暑いです!」
「おい、灰崎。なにか、棒をよこせ。アイツの目に刺さるだけの細さの。できれば二本」
「「えっ」」
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