7
「心なしかおんぶにも慣れてきました、私です!それを喜べばいいのか悲しめばいいのか、女として複雑なところですけれど背中から赤司くんの体温が伝わってきてとにかく暖かいのでまぁ良しとします!なんて寛大な心の持ち主なのでしょう!赤司くんのパートナーが務まるのなんて私の他にいませんね!」
「いや、代わりはいくらでも」
「なんてやつだ!言っておきますけどこんなに楽しく且つ愛をもって赤司くんと会話できるのなんて私ぐらいしかいませんからね!勘違いしないでよね!私赤司くんのことなんてイクラのお寿司についてくるキュウリぐらいにしか思ってないんだから!」
「………」
「えっごめん傷ついた?え、ごめん赤司くん。赤司くん?
………。返事がありません。ただの中二病患者のようです!てへ!そんなわけでこんにちは花宮さん!好きです!」
「またテメーか!」
「はいまた私です!こんにちは!結構ランダムに会うようにしていますけれど花宮さんは特別で毎回会うようにしてるんですよ、もう言わせないでくださいよ恥ずかしいじゃないですか!」
「何だこの女すごくキモイ」
「分かっています、それも照れ隠しなんでしょう。それはそうと花宮さん、クリスマスの予定は空いていますか?是非私と夜景の見えるホテルで熱い夜を過ごしませんか?」
「ハァ?誰がお前と過ごすかよバァカ。その背負ってるランドセルとでも行け」
「ランドセル!?ああ確かに赤いですからね!しかしこのランドセルちゃんさっきから何故かだんまり中なんですよ〜」
「へぇ〜…、まぁせいぜい頑張れよ。あともう来んな」
「えっそんなぁ!ひどいです!来ますけど!」
「……」
「赤司くん?赤司くんが喋ってくれないと私独り言ばっかりで寂しいじゃないですか!おきてくださいよ!」
「寝てない」
「予想以上にあっさり喋った〜!」
「この不埒な下僕め」
「ふらち?」
- 16 -
[*前] | [次#]
ページ: