「もう腕が生まれたての小鹿のプルプルを5倍速にしたような状態になったのでお姫様抱っこからおんぶに変えました結局!とは言っても女の子である私がおんぶをする側なんですけどね!これってどうなんでしょう赤司くん」

「どうもこうもあまり乗り心地は良くないな」

「おええ乗馬気分だこの人!信じられない!信じられな…あっ!?信じられない!」

「何回言う?」

「いや、そっちではなくて!信じられません!こんなところで!こんなところでまさかあの、あの虹村先輩に会うなんて!ウソッこれ幻ですか?それとも生村ですか?生虹村先輩ですか?」

「誰が生村だって?」

「うわあ生村先輩だ!!こんにちは!私です!」

「こんにちは。赤司です」

「お、おう…。どうした赤司、足でも痛めたのか?」

「いえ、疲れたので」

「あ、ああ…それで…おんぶを……。お前ら仲良かったんだな」

「やっぱりこれっておかしいですよね虹村先輩!良かった!正常な人に会えて!聞いてくださいよ!私いっつもこんな役回りばっかり…!ひどいと思いませんか!もう耐えられません。離婚を考えていますどう思いますか?」

「いや…いいんじゃねぇ?仲良くて。微笑ましいぜ後輩」

「う……ど、どうしましょう助けてください赤司くん。こんな純粋な先輩キャラに…汚れきった私はどう反応したらよいのか分かりません…!」

「緊急脱出しよう。ゆけ僕の馬」

「つ、ついに馬って言った…!」


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